|
|
ギャラリー
|
|
液体流出ノズルをその軸方向に対して直角方向に極めて微小な振幅で振動することにより液滴サイズの揃った磁性流体のマイクロドロップを連続的に生成することができる.これは液体の微粒化技術の一手法であり,ノズルの内径,噴流の流出速度,振動数,加振加速度を変えることにより液滴のサイズ,1秒間あたりの生成液滴数,液滴飛び出し角度(液滴の拡がり角度)などを制御できる.Rayleighは液柱の不安定性理論により噴流の分裂現象を説明した.ここで示した振動ノズルによる液体の微粒化技術は,振動によって積極的に噴流にふくらみ部分とくびれ部分を発生させ,Laplaceの式で与えられる圧力差を誘起し,分裂に至らしめる手法である.
写真は,内径0.52mmのノズルから1.10 m/sの速度で流出する磁性流体噴流に対して,加振振動数を770 Hz一定として無次元加振加速度(重力加速度によって無次元化)を変化させた場合の液滴生成状況を示している.この現象を肉眼で観察した場合,加振加速度によって噴流が2つあるいは3つに分岐して開いたり閉じたりするように見えて,非常におもしろい.
参考文献::
Atomization of Magnetic Fluid Jets
S.Sudo, M.Yamabe, H.Hashimoto, and K.Katagiri
Proceedings of the 7th International Conference on Liquid Atomization and Spray
System, Vol.1, pp.609-616(1997).
|
|
|
Last updated: July 11, 2005 |
|