Fluid Systems Engineering Laboratory
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オオイエバエの翅

 アブやハエの仲間は双翅目(ハエ目)昆虫に分類され,前翅はよく発達し,後翅は萎縮して平均棍となっている.そのため,双翅目昆虫は前翅1対だけで空を飛ぶ.ところが,1対の翅にもかかわらず双翅目昆虫は,並外れた飛翔力,巧みなコントロールを発揮して極めて見事な曲芸飛行を行う.そのような理由から,ハエは多くの航空力学を専門とする研究者によって調べられている.
 図はオオイエバエの翅の表面の凹凸を調べた結果を示している.翅脈に沿って凸部が観察され,その高さは翅先端に向かうにしたがって低くなっていることがわかる.この凹凸によって翅の剛性を増して,揚力を生成して空中に体を支える.一方,ハエははばたきを通じて翅を変形させ,巧みに空を飛ぶ.そのため,翅先端はしなやかに変形できるように凹凸は小さくなっている.昆虫はこのように相反する特性,すなわち剛性と柔軟性とを1枚の翅の上で自然に融合させている.



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Last updated: April 4, 2006

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