Fluid Systems Engineering Laboratory
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ウシアブのはばたき



 


 飛行機の曲技はダイナミックで見応えがある.一般に,曲技を行う戦闘機の荷重倍数nGは6.0程度の値を定め,さらに安全率をその1.5倍として設計する規定となっている.旋回や宙返りなどの曲技を行うパイロットは強い遠心力を受け血液が足先に流れる.そのためGスーツを着用するが,曲芸飛行の上手なウシアブなどの体液循環系はどのような仕組みになっているのか不思議である.
 写真はウシアブのはばたきをストロボによって多重露光した写真を示している.昆虫は左右の翅のはばたき振幅(はばたき角),左右の翅のはばたきの迎角を変えて各翅の生成する揚力の不均衡を利用して旋回する.従って,その際の旋回はバンクを伴う.一方,頭や肢を動かして重心を移動させて旋回する場合は,バンクを伴わない飛行となる.いずれにしても,曲芸飛行を行うウシアブの荷重倍数は想像以上に高いことが予想される.

参考文献: On the Flight of Gadfly
S.Sudo, M.Watanabe, T.Ikohagi, and K.Katagiri
Proceedings of the 11th International Conference on Experimental Mechanics, Oxford, UK, Vol.2, pp.807-812 (1998).

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Last updated: Dec. 22, 2008

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