Fluid Systems Engineering Laboratory
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ヤマトヤブカの翅

 アブ,ハエ,カなどの双翅目昆虫は左右2枚1対の翅をはばたいて空を飛ぶ.一般に,はばたき動物飛行の航空力学的取扱いはプロペラの翼素理論に基づいている.従って,昆虫の生成する揚力は翅面積に比例する.また,翅の周りの気流速度の2乗に比例するため,はばたき周波数を高めることによっても昆虫は揚力を大きくできる.そのため,体の小さい昆虫は一般に高い周波数ではばたく.
 同じ双翅目昆虫でもカの翅はアブやハエの翅と大きく異なる特徴がみられる.写真はヤマトヤブカの翅の表面の電子顕微鏡写真を示している.写真から,カの表面には多数の鱗片と小棘(微毛)の生えていることが明らかである.鱗片は縦脈に沿って生えており,小棘は翅膜部に生えている.カの飛行における鱗片の役割は現在不明であるが,はばたきによって発生する振動音の消音効果などが考えられている.

参考文献:
Wing Morphology of Some Insects
S.Sudo, K. Tsuyuki, and J.Tani
JSME Int. J., Vol.43, No.4, pp.895-900 (2000).



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Last updated: June 2, 2006

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