Fluid Systems Engineering Laboratory
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アキアカネの前翅



 トンボの翅は膜質部と翅脈部とから構成され,翅脈部には神経,血液腔,ある程度の器官が備わっている.翅脈は複雑で多数の二次横脈によって小室に仕切られている.図に示している写真は影写真であり翅脈の状況がよくわかる.翅脈の小室分割には工学的な意味がある.
 翅の小室におけるバーテックス数(角形数)の分布,小室面積の累積個数分布には規則性がある.大きい面積の小室は前縁脈,径脈,中脈,肘脈,第1肛脈,径分脈,第2径脈などに接する部分に多く,小さい面積の小室は後縁部や翅端部に多い.これらの翅構造が合理的に軽く,しなやかで,丈夫なトンボの飛行器官を実現している.

参考文献:
A Study on the Wing Structure and Flapping of a Dragonfly
S.Sudo, K.Tsuyuki, T.Ikohagi, F.Ohota, S.Shida, and J.Tani
JSME Int. J., Vol.42, No.3, pp.721-729 (1999).


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Last updated: June 2, 2006

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