Fluid Systems Engineering Laboratory
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トンボのヤゴの遊泳



 トンボのヤゴの後肢も長く,一見するとゲンゴロウのように後肢を漕ぐことによって遊泳するように思ってしまう.ところが,ヤゴの遊泳を観察すると不思議なことに後肢はほとんど動かさず,前肢と中肢を使って遊泳する.中肢を先に,続いて前脚を漕ぎ,抗力を利用する遊泳である.
 しかしながら,ヤゴの最も得意とする遊泳は噴流利用の遊泳のようである.肛弁を閉じ縦走筋と背腹筋の収縮により鰓室を圧縮し,その後わずかに肛弁を開いて水を噴射する.この噴射推進がヤゴの突発的な遊泳を可能にしている.著者らの観察では、一般に活発に遊泳するのは若齢のヤゴだけで,成長に伴い水底を歩行するようになる.

参考文献
若虫の遊泳解析とマイクロ泳動メカニズムの開発
須藤誠一,露木浩二,本間義則,前田健伍,本田崇
バイオメカニズム18,pp.129-140(2006).


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Last updated: Feb. 1, 2008

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