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実践をスタートした皆さんへのアドバイス
実践をスタートした皆さんへのアドバイス(と言うのはおこがましいですが)
(5)論文を投稿してみよう
学会誌に論文を投稿するのは、かなり敷居が高い作業です。編集委員(実績のある研究者)が「研究論文としてのクオリティーがあるか」という観点から
ネチネチと(笑)チェックをするからです。
ただ論文投稿でも大学年報のように(大学によって違いますが)査読がかからないものもあります。もちろん研究者であればそこは知っていますので、
査読つき論文>査読なし論文という上下関係が存在します。
学会誌の査読つき論文はまだ敷居が高いという方は、自分の出身大学(院)の年報に掲載してもらうという方法もあります。現役の学部生(院生)でなくとも
卒業生(修了生)であればまず間違いなく載せてもらえますので、出身大学に相談してみてください。
もちろん査読があろうとなかろうと、「(3)学会発表してみよう」で書いたとおり、論文の体裁を保っておく必要はあります。ろくでもない論文を書いていると、
「ろくでもない研究者」というレッテルを貼られます。
しかしいずれにせよ、まずは書かないことには始まりません。論文を書き、誰かに読んでもらって投稿し、査読者にたくさん指摘を受けて、
少しずつ論文に慣れていってください。論文の書き方に関する本もいくつか出ています。
査読論文が10本くらいになると「いっぱしの研究者」という称号が得られるかもしれません(私がいまこのくらいの段階です)。
皆さんもぜひチャレンジされてみてはいかがでしょうか。
※注1:二重投稿に注意:論文を投稿しても「どうせ落とされる」と、同じ論文を同時に2つの学会誌に投稿するのは二重投稿として禁止されています。
基本的には学会の大会での発表と投稿論文が同じでも二重投稿に該当しますが、学会によっては「大会発表論文を学会誌に投稿することを歓迎・推奨している場合」もありますので、その辺りは参加している学会で確認してみてください。
なおある学会誌に投稿してリジェクトされたものを他の学会誌に投稿するのは何ら問題はありません。学会の傾向や査読者の意見によっても採択不採択は変わってくるので、チャレンジしてみるのもアリです。
私の場合は、査読で落ちた論文は大会の発表に回すことも少なくないです。
※注2:「ここまで分かった」という途中までの論文と、「まとめ」論文を別々に投稿することは二重投稿には当たりませんが、人によっては「サラミ論文」(論文を細分化して実績を増やそうとする行為)として嫌う人もいます。
大会発表と学会誌論文のようにレベルが違う場合は問題ないと思いますが、論文数を増やすためだけに論文を細分化するのも考えものです。
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