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電子情報システム学科: 生体情報工学研究室運営ページ

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生体情報工学研究室
Biological Information Processing Laboratory



 本研究室では,人間を対象として生体における情報処理の仕組み,特に音を媒 介とする聴覚情報の処理の仕組みを解明し,それを様々なシステムに応用するこ とを目的とした研究を行っています.

 人間は,外界の情報を五感を用いて知覚することで日常の活動を行っています. 外界を把握する上で,特に重要となるのは視覚情報と聴覚情報であり,これらは 知覚の上で,相互に情報を補完し,影響し合うことが知られています.
 音を処理することで,人間に利益をもたらす典型的なものとして補聴器が考え られます.補聴器は,視覚でいうのであれば,眼鏡に相当するツールと言えます. 眼鏡は,網膜上に光を結像させるために,屈折の度合いを調整しています.一方, 補聴器は,小さい音が聞こえなくなるように衰えた聴覚機能を補うための増幅を 行っています.どちらのツールであっても,最適に調整を行うためには,視覚や 聴覚の仕組みを把握した上で,個々人の特性を測定し,それを眼鏡や補聴器に反 映させなければなりません.
 例として補聴器を挙げましたが,映画やオーディオのようなエンターテイメン トの分野でも,同様のことが言えます.つまり,人の生活の質を向上させる技術 を構築するためには,人の知覚の過程や性質についてよく知る必要があり,また, それを効果的に活用するために信号処理を初め,様々な技術が必要となります.
 本研究室では,音響信号処理,バーチャルリアリティ,拡声システム,異常検知 など様々なテーマにおいて,以上のスタンスに基づき,基礎研究,システムの開 発を行うことを目指しています.

 
生体情報工学研究室

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