朝食プロジェクト(1/14)
2回目を実施しました.
今週からみそ汁がセルフサービスになりました.



朝から猛吹雪でしたが,参加者は先週より増えたと思います.
まだまだ数量に余裕があるので,ぜひこの機会に無料朝食をご利用ください.

以下,駄文です.

北国の冬は長くて厳しい.

冬になれば当然のようにコートを着る.
北風の強い日は,コートがないと凍死の一歩手前になる.

秋田に来て驚いたのは,真冬でも高校生はコートを着ていないこと.
ただ男女差があって,男子高校生に特化した現象のようである.
猛吹雪の中でも学ランかブレザ姿である.
その上に,マフラを巻いているくらい.



降雪の少ない場所に住んでいても,冬にコートは当たり前に思っていた.
だが,この固定観念は北の地で覆された.
ただし,高校生以外は真似できないだろう.

彼らにとっては,防寒よりも,ファッション性が優先されている.
コートを着ても十分おしゃれだと思うが,年代が違えば価値観が違うということかもしれない.

価値観の違いは,基準や常識の違いとなり,それが高じて慣習となる.
氷点下でも寒くないと思えば,コートも無用の長物であろう.

我々は,衣食が足りた豊かな社会に生きている.
半世紀前では考えられなかったことである.
先達が築いてくれた,高度な文明社会のお陰である.



ともすれば忘れがちになるが,成長一辺倒の経済至上主義社会では,あらゆるものが飽和に達する.
クローゼットには衣類が溢れ返っている.
どこの家庭にも,買ってから一度も着ていない衣服がたくさんあるだろう.

食べ物も然り.

スーパやコンビニには食料が溢れ返っている.
ファーストフード店やファミリレストランに行けば,24時間いつでも食事ができる.
一方で,食べ物の約4分の1は,食べられずに捨てられている.
食べ残しをなくせば,日本の食料自給率は100%になるとも言われている.

衣食を持て余している時代である.

何かが不足すれば,需要や関心が高まる.
一方で,充足すれば,無関心になる.
朝食が犠牲になる原因の,ひとつではないだろうか.



朝食を摂ることの重要性は十分理解している.
ただ,他に優先したいことが発生したとき,無関心になる.
欠食しても,いつでも食べられる.
防寒よりもファッション性,朝食よりも睡眠時間.

本当に,この優先順位でいいのだろうか.
凍てつく寒さの中,マフラひとつで耐え抜くよりも,コートを1枚羽織るだけで,温かさに包まれる.
布団を出る時間を少しだけ早めて,朝食を摂ってみて欲しい.
いままで気付かなかった活力が,体内から溢れ出てくる.

更にもう少し早く起きれば,朝食を作る時間ができる.
寝起きのぼんやりとした状態でも,手を動かせば,食欲が湧いてくる.
料理はスケジューリングなので,作っているうちに,頭もキリっと冴えてくる.
エネルギを補給すれば,学業や研究も違ってくるだろう.



ほんの僅かなきっかけである.
優先順位を少し変えて,違いを感じてもらいたい.
栄養を得た体は,内側から温まる.
いつもとは違った朝の時間を感じてみて欲しい.

| 朝食プロジェクト | 10:34 | comments (x) | trackback (x) |

  
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