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秋田県立大学アグリビジネス学科 地域ビジネス革新プロジェクト3年生の活動記録です。
日々の授業、研究、体験の中から、3年生が感じたことを綴っています。

2020.10.20 PM 02:26

夏季研修まとめ

【株式会社 田沢湖自然ファーム】

2016年に地域創生特区により株式会社田沢湖自然ファームが設立された。玉川地区の標高1000mにあるブナの森の中で豚を放牧している。ここで育った放牧豚は主に欧風食堂kaedeにて豚肉料理や生ハムとしてふるまわれている。生ハムの加工は協力会社である有限会社グランビアの工房で作っている。牧場の管理は「えがったな」という協力会社とともにしている。

 

【有限会社 グランビア】

東京の赤坂にスペイン料理店「セルベリア グランビア」を展開している。そこでは田沢湖自然ファームの放牧豚の生ハムなども出品している。生ハムの加工は秋田県仙北市の田沢湖畔にある工房で行っている。1年~3年の熟成を経て市場へ出荷している。生ハムは店舗での販売やレストランでの提供のほかに通信販売も行っている。生ハム塾も行っており、毎年参加者が生ハムづくりを体験し、1年後に本格的な生ハムを受け取ることができる。

【飲食店Kaede】

田沢湖自然ファームの放牧豚や地元農家で採れた新鮮な農産物を使用している。放牧豚の生ハム、ベーコン、ソーセージ等の販売も行っている。手作りのウッドデッキがあり、野外で食事、ビアガーデンやバーベキュー、不定期でコンサート開催、など行っている。

【学んだ事、感想】

・豚の飼育といえば屋内の狭い空間で行われているイメージがあったが今回初めて豚の放牧というものがあることを知り、放牧をすることによる品質などへのメリットについても知ることが出来た。田沢湖自然ファームで作られる生ハムは塩以外の添加物を全く加えない手づくりの製法で作っているという点が最大の特徴であり、今回そのい味を体験したことによって長時間の熟成を経た生ハム本来の味を知る貴重な体験をすることができて良かった。また、安心安全にこだわった食材というもののニーズの大きさを知ることが出来たのも良い収穫になったと思う。

・私は6次産業化や地域活性に興味があるので、金子さんの話を聞き、今後のプロジェクト活動や研究に生かしていきたいと思った。また、豚の放牧を見たのは今回が初めてで、豚が走り回ったりしている姿が印象的だった。生ハムも普段食べている生ハムとは味も食感も全然違い、貴重な体験ができました。

・日本で数少ない生ハム製造が秋田で、秋田の豚を使用して行われていることが非常に驚きでした。無添加ということで、放牧豚本来の味をそのまま活かした製法で、そのような点も差別化の一つとなっていることを学んだ。生ハム塾を開催されていると知り、生ハムづくりを身近に感じてもらうことの他、地域に活発な雰囲気をもたらすことにも繋がっているということが分かった。

カテゴリー: 活動記録[3年]