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地域ビジネス革新プロジェクトの教員が日頃考えていること、研究成果や取り組み、学生たちとの日常についてご紹介いたします。

2018.10.06 AM 10:32

学会の行く末について

学会に参加するたびに、私はこのブログで不満に感じたことを書いてきたわけですが、ついに前学会会長に「この学会の行く末が心配でないですか」と酒に酔って絡むという暴挙にでてしまいました。

そこで前会長が言っていたのは、世の中がだんだん学会の価値観に一致するような方向に動いてきている。待っていれば、この学会が最先端になるのだ!、ということでした。

この学会は、外国への農産物市場開放に反対だったりと農業保護主義的であり、新自由主義とは逆の価値観を持っているわけですが、そんなに楽観してよいものでしょうか?

前会長はトランプ大統領が当選した頃からこのようなことを話しておられたのですが、自由貿易が保護主義に転換したといっても、結局は「自由貿易によって輸入国も輸出国もどちらも経済活動が拡大しメリットがありますよ」みたいな理論武装をやめただけで、そのかわりに欲望をむき出しにして市場開放を迫ってくるスタンスに変わっただけのような気がします。

また、国内でも景気刺激的な政策だったり、給与水準引き上げや労働者保護的な政策が多少とられたりといったことがありますが、これは今後国際情勢がどんどん弱肉強食みたいになってゆくなかで、そのなかで国益を守るために戦える強い政府を作るために、支持基盤を固めようというくらいの動きで、新自由主義的な価値観が抜本的に転換したとはとても思えないです。

農協や卸売市場に対して政府がどのような注文をつけてきているのかをみれば、そのようなことはすぐにわかりそうなものなのですが・・・。

まぁそのようなことで、私のはっきりとモノをいってやるぜという路線は、前学会長に酒に酔って絡むところまでエスカレートしましたが、ちょっとむなしさも感じているところです。

しばらくおとなしくしていようかなぁと思います。

カテゴリー: 教員の活動