Fluid Systems Engineering Laboratory
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オオスズメバチ

 昆虫は,皮膚が外骨格として発達し,体が環節で構成される体節制をとる節足動物門に属し,優れた環境適応能力によって現在の地球で最も繁栄している動物群であるといわれている.昆虫の成虫の基本形態は,頭部,胸部,腹部の三つの部分からなり,頭部には複眼,単眼,触覚などのセンサー類および口器,胸部には3対の脚と2対の翅が付いて運動のセンターとなっている.腹部には消化器系および成虫の役目として最も重要な生殖を行うための生殖器系が付いている.ただし,このような基本形態は昆虫の生活形態によって様々に変化する.
 写真のオオスズメバチは広く日本全土に分布しており,刺激を受けると獰猛で攻撃的になり,人を刺すこともあることから一般的には嫌われ者である.昆虫は小さい体で巧みに空を飛ぶために,多くの研究者がその飛翔機能・機構を解明するために研究を続けている.オオスズメバチは実験室で自由飛行をさせても,ほとんど人を襲うことはなく研究用としては極めて魅力的な昆虫である.オオスズメバチは翅をはばたいて空を飛ぶが,翅の動きから翅端の3次元速度を求めると,決して0とはならずに飛行中は絶えず翅を動かして空を飛ぶ.しかも翅の動かし方を巧みにコントロールして左右旋回,ホバーリング,後進上昇飛行も行える.

参考文献: The Wing Apparatus and Flapping Behavior of Hymenoptera
S.Sudo, K.Tsuyuki, Y.Ito, and J.Tani
JSME Int. J., Vol.44, No.4, pp.1103-1110(2001).


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Last updated: July 31, 2006

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