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 実践をスタートした皆さんへのアドバイス



実践をスタートした皆さんへのアドバイス(と言うのはおこがましいですが)

(5)本を書く

 大手出版社から初版1万部以上で本を出すにしても、学術出版社から初版1000部で本を出すにしても、いわゆる企画出版(全部出版社持ちで出版してもらう)をするのは とても敷居が高いことです。
 例えば学術出版社から初版1000部で本を出してもらうためには「2,3年のうちには売り切れる」という印象、例えば「年間300人規模の講義で教科書として使う」といったような 約束が必要になります。そんな講義は滅多にないので、複数の先生で共著にして「数年で1000部売れそう」というのを目指す本が多くなります。あるいは最初から執筆者(複数)が 何冊か(得てして何十冊とか百冊とか)買い取ることを前提にして、出版の確約を得る場合もあります。
 また出版社が出版費用を持ってくれる企画出版と言っても、印税の支払いにはいろいろあります。例えば「初版印税なし、2版目から印税○%」というのもありますし、 「初版から印税は○%だが、(刷った冊数ではなく)1年間で売れた分だけ支払う」という契約もあります。印税は7〜10%くらいが多いと思いますが、共著の場合は当然分割となり、 ページ割の場合もあればページと関係なく均等割の場合もあります。また編者は編集分を多少多くもらうのが通例です。
 こうして企画出版は非常に敷居が高いですが、自費出版(すなわち出版にかかる費用を全て著者が払う)スタイルであれば簡単に本を出すことができます (私も2,3冊この形式でやっています)。冊数にもよりますが、数十万円くらいで本を出すことができます。自費出版の場合は、契約にもよりますが、 書店で売れた分は、一定の費用を除いて自分の儲けとして返ってきます(もっともその儲けで印刷費用を全て埋めることは非常に難しいのですが)。
 あるいは電子出版(例えばキンドル出版)であれば、もっと安く出版することができます。ネット業者に依頼しても数万円でできると思いますし、 全部自分でやれば0円でも出版することができます。
 もっとも私、キンドル出版で数冊出してみていますけれど、少ない月で数百円くらい、多い月でも3000円くらいの売り上げにしかなっていません。 キンドル本の場合は薄いほうが読みやすい(分量が要らない)とはいえ、原稿を書く手間に比べると実入りはそんなに良くありません。もっともそれは、 紙の出版にも言えることなのですが。紙の出版の場合、原稿を書くのに数ヶ月かかることもざらですが、初版1000部くらいだと(単著で印税10%としても) 10数万円程度の実入りということも少なくありません。真面目にアルバイトでもしたほうが実入りがいいかも(泣)。
 本を書いて見たいという方には、アドバイスしますよ。ただし有料で(笑)。

献本をしよう
 本を出したら、お世話になっている人や読んでもらいたい人に、献本をしましょう。企画出版の場合は、 出版社が献本用の本を何冊か用意してくれるかもしれませんが、「この人に送りたい」と伝えてみましょう。 企画出版じゃない場合は自分で手配が必要です。お世話になった人のほか、学会事務局や指導教官などに送るのも1つの方法です。 学会や団体によっては広報誌で書籍を採り上げてくれる場合もありますので、活用してみてはいかがでしょうか。


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