実践をスタートした皆さんへのアドバイス(と言うのはおこがましいですが)
(1)学会参加のススメ
「1 勉強する」でも自主研修や団体での研修参加を勧めていますが、学会への参加も大いにお勧めしたいと思います。
学会参加のメリットは、
- 自分と同分野の実践家と出会いやすくなる
- 実践家だけでなく研究者とも出会える
- 自分より優れた実践家・研究者に出会うことができる
- 情報・意見交換や人脈作りができる
という面があると思っています。また私のように地方にいる人間の場合、地域を越えて交流ができるというのもメリットとなるでしょう。
学会費を払っていると、だいたい年に1〜2回程度学会誌が送付されるというメリットもありますし、学会の研究大会には会員価格で参加できますし、
学会誌に投稿する権利・大会で発表する権利も与えられます。
「学会で発表などとてもとても」という方も多いかもしれませんが、まずは参加してみて、どんな発表がなされているのか、どんな人が参加しているのか、
覗いて見るのも良いのではないでしょうか。
気になった研究者には声をかけて名刺交換をして、その後の情報・意見交換、人脈づくりに活用してみられてはいかがでしょうか。
学会の大会に参加しがてら、その地域の名物を食べたり名勝を訪れるのも楽しいものです(私はほとんど観光はせずに直行直帰ですけれど)。
「学会に入会して会員資格を持っていれば箔がつく」と思われているのか、学会に入会しても大会に参加しない、学会誌に論文を投稿しない、
という方も少なくないようです。ぜひ学会に入会したら積極的に参加して、皆さん自身の実践力のアップに有効活用してください。
※注:どんな学会に参加するかは、皆さんの専門分野によって選ぶと良いと思います。日本キャリアデザイン学会や日本産業カウンセリング学会は
企業の方も多いですし、日本キャリア教育学会、日本教育カウンセリング学会は小中高の教員や教育関係者の多い学会です。身近な方が参加されている
学会の大会に、まずは非会員として参加されるのも良いと思います。あるいは気になる研究者のいる学会に参加して、その研究者と名刺交換・意見交換するのもアリだと思います。