セメントエクソサイトーシス

エクソサイトーシスは開口分泌とも言われ、細胞の中で合成されたさまざまな物質(水溶性物質)を細胞の外に輸送する普遍的なしくみです。

セメント接着剤のような物質が細胞質にあると当然細胞は生きてはいけません。そこで、分泌顆粒と呼ばれる特別な小胞の中に格納され、エクソサイトーシスと呼ばれる特殊なしくみで細胞外に放出されます。

キプリス幼生のセメント腺は異常に大きなセメント顆粒(1〜4μm)を持っているため、通常の顕微鏡下でエクソサイトーシスの様子を観察
できます。

文献:K.. Okano et al., J. Exp. Biol. (1996)

6) 接着剤のエクソサイトーシス
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