受験生の皆様へ


 醸造学講座の研究は麹菌や酵母という微生物を取扱っていますので生物の知識に併せて化学の知識が重要です。醸造物の味や香りを構成している成分は有機化合物です。麹菌や酵母の遺伝子はDNA、RNAという核酸化合物です。 これらの化合物を単離・精製する方法や分析する方法はすべて化学です。 化学の基本的な知識、例えば質量と濃度、酸とアルカリ、化学反応、炭水化物、タンパク質、脂質などについて基本的なの知識が必要です。醸造学の研究は実験科学の分野に属するためほとんど肉体労働です。 失敗にもめげずに労を厭わない人、チャレンジ精神が旺盛な人、観察力の優れた人、自分で実験して確かめないと納得できない人などは実験科学が適しています。 また醸造物の品質評価は、人間の味覚、嗅覚、視覚、触覚、聴覚という五感を利用した官能評価で行われますので、感性の豊かさが求められます。 化学に強く、実験が好きで、感覚の優れた人はぜひ飽きた県立大学醸造学講座においで下さい。 一緒に研究しましょう。