エネルギーの関数でmRNA濃度を

合成速度と分解速度との均衡

合成速度分解速度を表す式はそれぞれ求まった。迅速平衡の仮定から、これらの速度を等しいものと考えるとEq. 17を得る。

Eq. 17 [mRNAgene, cell] = kc × agene, cell × exp {(-Epgene, cell -Δ Edgene, cell +Edgene, cell)/R/T}
ただしApとAdはprefactor(頻度定数)で、それぞれRNA合成開始と、RNAの加水分解に関する定数、Rは気体定数、Tは絶対温度。おそらく一定ではないかと考えられる要素をまとめてkcとして表している。
kc = P0[RNApolymerase] × Ap / Ad

どうです、シンプルな解でしょう?

この式では、mRNAの濃度が、3つのエネルギーと、そのゲノム領域の活性から表現されている。 エネルギー項はEpが式12 , ΔGpが式7 およびEdが式15で、それぞれタンパク因子と核酸の相互作用として表わされる。