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システム齋藤准教授が細胞膜加工装置を商品化した記事が秋田魁新報に掲載されました

2014-02-07

 システム科学技術学部機械知能システム学科の齋藤敬准教授が、動植物の細胞膜に穴をあける装置
「セルスタンパー」を商品化したという記事が掲載されました。

 装置には、細胞に穴を開けるシリコーン製の「穿孔体」が取り付けられています。
細胞との接触面には、直径1マイクロメートル(マイクロは100万分の1)、高さ4マイクロメートル前後の
突起が並んでいて、そこに含まれている酸化物質で穴を開け、細胞の自己修復力を利用して生存率を
9割以上にしています。この技術は、齋藤准教授が考案して、秋田県立大学が特許権をもっています。

 開発費のうち、約200万円は県の助成金で、共同で試作品を改良している丸大機工(にかほ市金浦、
菊地兼治社長)の技術で完成度が高まり、穴を開ける精度が向上しました。

 新薬開発時に化学物質の効果や、副作用などを調べる際の利用を想定していて、既に県外の製薬
商社が試験的に使用しています。

 地域連携・研究推進センターの石川コーディネーターは、装置の改良を進めれば、人工授精や人工
多能性幹細胞(iPS細胞)に関連した分野での利用も期待できると話しています。

 なお、齋藤准教授の研究紹介は、下記をご確認ください。

秋田県立大学 研究のエントリーシート紹介
「大規模・高効率細胞膜穿孔法と細胞改変ロボットシステム」
秋田県立大学 地域連携・研究推進センター研究紹介
「ローテクによるバイオ・機械融合研究と産学連携~高効率細胞膜
穿孔技術と生体模擬ロボット~」

 

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