平成26年度第1回ボート体験会
稽古とは 一より習ひ十を知り
十よりかえる もとのその一



千利休(1522-1591)

北東北は空梅雨が続いていた.
この日は真夏を思わせる猛暑で,30度近くまで気温が上昇した.
暑さがピークに達する14時にアクアパル集合.
艇庫内でナックル艇について説明した後,全員で桟橋に向かった.
右奥の建物がアクアパル.
これだけ立派なボート施設は,全国でも珍しい.



桟橋に接舷して漕ぎ方の説明.
石巻高校ボート部出身の大学院生が,指導にあたってくれた.
ボートは力学のスポーツなので,
力積が大きくなるフォーム(漕姿)について説明する.



ポジションとサイドの説明を終えた後,順に出艇した.
整調とバウに経験者が乗り,体験者は2番と3番に座る.
つまり,アウトペアでインペアを挟み込み指導する.

第1クルーの整調は,今年就任したばかりの新監督.
陸からではなく艇上から直接教えるのが,ボートの監督としての基本.
整調は背中で物語ってくれる.



水上では,コックスの指示は絶対服従.
桟橋から離れるために,右舷(バウサイド)に向かって指示が出る.



第2クルーには,本荘高校端艇部出身の大先輩が乗り込む.
漕暦が四半世紀以上に及ぶ大ベテラン.
インペアのふたりは緊張した面持ち.



第3クルーは,先生が学生さんを挟み込む.
インペアの表情は穏やか.緊張は見られない.



30分程度の乗艇を終えて,第1クルーが戻ってきた.



クルーの編成を替えて,順番に乗艇した.



子吉川に県大のボートが3艇浮かんでいる.
この時期,一般クルーはまだいない.
高校生はインターハイと国体に向けて,
厳しい練習を重ねている.



風邪のため乗艇を控えていたが,満を持して漕ぎ出す.
楽しそうに漕いでいる友人の姿を見て,我慢できなくなったよう.



そう言えば学生時代,風邪や腰痛は漕げば治ると言われた記憶がある.
(決して信じないように.そして真似しないように.)

学生クルーの上達は格段に速く,後半は初心者のみで漕いでいた.
コックス席から見守るだけの,名ばかり経験者.



学生クルーはパワーがある.そしてタフである.
漕ぐ程に,艇速が増していた.



終始,初心者とは思えない漕ぎを見せてくれた.
思い思いに漕ぎながら,予定より30分程延長して
17時少し前に乗艇を終了した.

新監督と総監督は一足早くお帰りになられたが,
学生10名,教職員5名,経験者(監督)6名の参加であった.



僅か半日での上達ぶりに,監督一同驚愕した.
20歳前後は伸び盛り.
今年の子吉川レガッタは楽しみだ.
次の体験会は3週間後だが,体験会以外でも乗艇を重ねて
経験値を上げてもらいたい.

ローイングは,同じ動作の繰り返しのように見えるが,
漕ぐ程に,奥の深さが感じられるスポーツである.

今日は一でも,若さと体力で,
十まで一気に突き進んでほしい.
一への回帰は,十まで進んだ後に考えたい.

Head of the Charles
Head of the Koyoshigawa

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