第2回ボート体験会を開催しました.
北東北はまだ梅雨明けしていませんが,絶好のボート日和に恵まれて,
本年度2回目のボート体験会を開催することができました.



今回の参加者は,学生3名,教職員12名の合計15名でした.
3クルーに分かれて乗艇を楽しむことができました.
いつもはアクアパル前のコースの往復だけでしたが,
今回はたっぷり時間があったので,新由利橋まで遠征してきました.

最後に3艇でハーフコース(250m)のミニレガッタを開催しました.
1年生クルーが勝利するという結果で幕を閉じました.

本年度のボート体験会はこれで終わりです.
来月からは子吉川レガッタに向けてがんばりましょう!
目指せ,全国大会出場!!



人は,毎日同じことを繰り返していると,飽きてくる.
人間以外の動物は,飽きずに同じことを繰り返すことができる.
水族館で魚を眺めていること,狭い水槽の中で同じ動作を繰り返している.
感心するくらいに,同じ動作を繰り返している.
きっと飽きないのだろう.



落語の大家・故立川談志師匠は
「人間は飽きるから違うことをしたがる。余計なことをする。」
と,ある寄席のまくらで語っていた.
食料を得て生命が維持できれば十分なのに,それ以上の余計なことをしたがる.
他の動物より大脳の比率が大きくなったことの呪縛として,余計なことをする.
人間は,この余計なことを肯定するために,好奇心という言葉を使った.
好奇心から技術が発展し,文化が生まれ,文明ができた.
スポーツや学問を楽しむようになり,娯楽も増えた.



生活は格段に豊かになった.便利になった.
日本は,ものづくり立国として急成長した.
身の回りにはものが溢れている.
インターネットの発達と普及で,様々な情報が簡単に得られるようになった.
いろいろと満たされた.
けど,飽きることには変わりがない.飽きてしまう.
飽きるから,変わったことをしたがる.



仕事の大半は,同じことの繰り返しである.
研究という営みも,大半は同じことの繰り返し.
実験をして,論文を書いて,研究費の確保に苦悩して.
飽きるからこそ,新しい発見に向けて好奇心が芽生える.
そして,新たな研究課題が生まれる.
草枕の「詩が生れて、画ができる。」のように.



日々の生活も,同じことの繰り返し.
同じことを繰り返しているから,飽きてしまう.
飽きないように我慢しても,人間だから飽きる.
日常に飽きると,息抜きやストレス発散という言葉を使って,非日常を求める.



旅には非日常がある.
その土地の人たちにとっては日常でも,旅行者には非日常となる.
非日常を求めて,いろいろな地を旅する.



本当の釣り好きは,釣り糸を垂らしているだけで幸せになれるという.
何も釣れなくてもいい.
釣り糸を垂らしているという非日常に,満足感を覚え,幸せを感じる.
「愚者は経験に学び,賢者は歴史に学ぶ」
ではないが,釣果に一喜一憂するのは初心者で,
釣りという営み自体に歓びを覚えてこそ,太公望だろう.



日本は,どの地域も都市化が進み,作られた娯楽が多くなった.
ある程度の規模の都市に住めば,ある一定の,作られた娯楽は楽しめる.
娯楽は非日常だから楽しいけど,同じような娯楽だけだと,やはり飽きてくる.



作られた娯楽は均一だが,自然はひとつひとつが違う.
テムズ川から眺める景色も,子吉川から眺める景色も唯一だ.
その土地でしか楽しめない魅力がある.
ネットで巡る世界と違って,その地に棲んでなければ享受できない.



現在の大学は,社会との接点が強く求められているが,
限られた時間と空間の中での非日常にこそ,
大学としての本当の魅力があるのではなかろうか.
大学は,ひとつひとつが違う.
それぞれが多様で多彩なキャンパスを持っている.
本学が由利本荘市にキャンパスを置くからこそ実現できる非日常を,
この地にいる限りは味わい続けたい.

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