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乗り物でうんざりした-1特急白鳥で新潟まで12時間:
 12月末,僕はボーナスもでたことだし,友達や後輩に会いに,東京に行くことにした。その日の夜は,後輩の家で忘年会をやる予定であった。いつも本荘から東京に行く場合,鉄道を利用する際には,特急白鳥かいなほを使って新潟に行き,新潟から上越新幹線を利用する方法と,秋田に各駅停車か快速で行って秋田新幹線を使うという方法がある(ちなみに新庄まで列車で行って山形新幹線というルートもできたが,不便そう)。で,今回は新潟ルートだった。 羽後本荘の駅で白鳥(9:20分ごろ発)を待っていると,アナウンスがあった。「白鳥は大館で車両故障のため,40分遅れて走っています」とのことだ。「う〜ん。車両がボロイからなあ。がんばって走ってこい!」と思ってまっていたら,ちゃんと40分遅れて到着した。朝の10時ちょっと前のことだ(この時間が後々重要なので覚えておくように)。

 白鳥は,何もなかったかのように,快調に走って,やはり40分ほど遅れて新潟県の村上というところに到着した。たしか昼12時ちょっとだったと思う。しかしである。停車時間がちょっと長いので,変だなあと思っていると「朝9時40分ごろ,村上-新発田間で発生した特急いなほ号とダンプカーの衝突事故のため,ここから先は,しばらく運休します。復旧のみこみはたっていません」だと。「何〜〜〜」。で本当に見込みがたってなくて,待つこと2時間,ようやくダンプカーを引き出す作業にとりかかるとのこと。この時点で,おわびのあんパンと牛乳が配られた。おそらく甘い物とカルシウムで,イライラを鎮めようということに違いない。結局ダンプカーその他の処理が終わったのが,夕方の5時近くだった。

 ところがである。この日は新潟は大雪だった。白鳥も停車中に雪がパンタグラフに積もってしまい,何度か電気を切って,パンタグラフの上げ下げをして雪を落とさないといけなかったくらい。で,列車が走ってなかった間に,村上-新発田間の線路が雪に埋もれてしまったので,これから除雪をするという。除雪車は,村上-坂町-中条-新発田(この区間は複線のため,往復しないといけない)の主な白鳥の停車するような駅の間を,順次除雪し,白鳥よりも前に止まっている列車(白鳥だけでなく,各駅に先行していた列車が止まっていたらしい)を動かしていくという。ようやく「隣の坂町までまいります」といいうアナウンスがあったのが7時前だった。 しか〜し。坂町からまた動かなくなってしまった。その後のアナウンスで,ラッセル車が,ポイントが凍結して切り替わらないため,立ち往生しているという。さんざんまって,結局走り出したのが午後9時30分だった。新潟には10時すぎに到着。結局3時間の道のりを,12時間かけて到着したのだった。新潟ではすでに上越新幹線は走っていなくて,JRが確保したホテルに宿泊した。でも餃子をつくって僕を待っていた後輩は,僕の分の餃子を食べるはめになったようだ。

 納得できないのは,なぜもっと早く(事故の起きた時間に僕は列車に乗る前だった)わからないのか?どうして新潟まで走っていったのか?代行バスなどの手段はなかったのか?ということなのだが,JRが県ごとに支社になっているのが原因の一つなのかもしれない。いずれにしても対応がひどすぎた。新潟駅では若手の社員が謝りながら対応していたが,もっと上の運行管理部の偉い人に土下座してほしかった。乗り物は単に人を乗せて動かしているのではなく,いろんな人の思い(ふるさとに帰るとか,恋人や友人と会うとか)も一緒に乗せているのだから,単に列車のダイヤをいじる感覚で,対応して欲しくないなあと思う。それに,もっと今回の場合のようなケースを想定した,マニュアルというか,危機管理システムを,しっかりして欲しいと思う。

 翌日朝の上越新幹線で東京に行き,後輩達とは昼食会ということになった。翌日授業があるため,その日に帰らないと行けなかったのだ。長い時間古い車両の椅子に座っていたせいで,背中がいたい状態が1週間くらい続いた。でも,こうして話のネタが一つ増えたのでよしとするかな。でも2度とごめんだ!(戻る/次へ進む...予定)