本グループでは,建築環境工学の分野で, これまでの実績と,所有設備を活用した共同研究・資料提供が可能な体制を整えております。 お気軽に,お問い合わせ下さい。
寒冷・積雪といった特徴が挙げられる北国では,どのような建築物がふさわしいのでしょうか。
本グループでは,それを捕らえるための第一歩として, 本学本荘キャンパス(北緯39度23分,東経140度4分)に総合気象観測システムを1999年に設置。 以来,管理・運営にあたっております。
そのシステムの要が,右の写真に示す観測塔(約30メートル)です。 風速・風向だけでも,2次元超音波風速風向計を地上高3,9,18メートルに3台, 頂部には3次元超音波風速風向計を1台設置しております。
また,本グループのある学部棟屋上には,日射計も設置。水平面全天と直達日射量, UV−A・UV−B放射量,日照時間など,観測塔と合わせて50近い項目を毎時記録・蓄積してきました。
屋外を想定した2つの試験室(うち1室は5列2段構成の人工太陽灯完備)と, 屋内を想定した1つの試験室の計3室からなり,いずれも様々な気候が再現できるよう, それぞれに空調機・加湿器を備えております。
屋内を想定した試験室と隣り合う屋外を想定した試験室の壁は取り外しが可能で, 実験用の壁体を設けることで,様々な内外条件を想定した実験も可能となっております。
法律で,建材による放出量の規制が始まった,有機溶剤を始めとする化学物質。
本グループではHPLC(高速液体クロマトグラフィー:High Performance Liquid Chromatography=右画像)を用いて, アルデヒド及びケトン類の分析を行える体制も整えております。
柱や梁などに秋田杉を使用し,実際の住宅を模擬した2階建ての実験棟です。
西側と東側に実験で比較検証ができるよう,断熱性能や気密性能が同一な仕様となる部屋を完備しています。 この実験棟を活用して地中熱を利用し,省エネルギー性能の向上に向けた様々な研究を展開しています。(左の写真は気密測定の様子。)