実践をスタートした皆さんへのアドバイス（と言うのはおこがましいですが）

（２）本を読む

　本を読むのはとても良い経験です。
　特に私のように地方にいると、都会のように「行きたい研修を選ぶ」というのも大変ですし、都会で開催される「行きたい研修」に行くのには交通費や宿泊費がかさんでしまいます （もちろんたまには行きますけれど）。
　本を読むのであれば、高い研修費や交通費・宿泊費をかけずに済みますし、日本や世界の著名な先生の解説を数千円で手に入れることができます。分からないところは、何度でも読み返す ことができます。
　ぜひ資格取得後の皆さんには、試験対策本だけでなく、理論書や実践本などいろいろな本を読んでいただきたいと思っています。
　また優れた文芸書は、その辺りのカウンセリング書よりも優れた人物描写をしているものもあるように感じています。新聞や雑誌の人生相談を読むのも面白いものです。 「ああ、こういう人間もいるのだなあ」とか「こういうことに怒ったり泣いたりするのだなあ」ということに気づくことも、将来のカウンセリングや就職支援に役立つかもしれません。
　皆さんの好みの本で構いませんので、ぜひ本を読む習慣（可能であれば論文を読む習慣も）をつけていただくと良いのではないかと思います。
※注１：本を読むことはオススメしたいですが、本だけを読むのは気をつけたほうが良いと思います。実際に人と情報・意見交換をしたり、ロールプレイをしたりすることで 初めて学べることも多いからです。
　私はインドア派の引きこもり系ですが、意識して「たまには外に出る／人と会う」ようにしています。
※注２：学術書をオススメすると「高い」と反応される方も多いですが、大手出版社から出版される文芸書や新書が1万部以上の印刷スタートなのに対し、 学術出版社から出版される学術書は初版1000部以下ということも少なくありません。どうしても高くなるのです。その辺りはぜひご理解いただければ、と思っています。 「買ってしまうと、高くて生活できない」という方は、公的図書館にリクエストしてみるという方法でも良いかもしれません。

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