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第19回知能メカトロニクスワークショップ(7月12,13日)  

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【間所洋和 准教授からの出張報告】

 2004年に世界遺産に登録された高野山において,第19回知能メカトロニクスワークショップが2日間の日程で開催された.紀州和歌山での開催は今回で4回目となる.過去3回は和歌山大学での開催であったが,今回はこれまでとは嗜好を変えて,宝城院という800年以上の歴史を持つ寺院での開催となった.宝城院は高野山の宿坊のひとつてあり,泊まり込みでの参加となった.ワークショップは畳の間を区切って行われた.これまでとは違った雰囲気の中での開催により,新たな発想が生まれ,議論や交流の深まることを期待して,この地が選ばれたようである.
 オーラルセッションでは45件の発表があった.今回の参加では「全方位移動電動車いすのオートパイロットに向けた基礎検討」と題して発表を行った.本研究はスズキ財団の助成を受けた研究課題であり,今回の発表ではオートパイロットに向けた行動方式の検討結果とセンサベースの走行実験について報告した.質疑応答では深度情報の利用や顕著性マップについて議論できた.
 来年,高野山は開創1200年を迎える.長い歴史を刻みながら,悠久の時間が流れる聖山において,知能メカトロニクスの最先端技術に触れることができた.大師空海は,12世紀前に,今の高野山を想像していたであろうか.最先端技術は,往々にして栄枯盛衰が激しい分野でもある.Dog Yearと比喩され10年先を見通すことも難しい時代であるが,世紀を超えて受け継がれる科学技術となることを願って,この地で開催された意義は大きいと思う.


学会会場となった宝城院

受付の様子


畳部屋での開催

発表風景1


発表風景2

発表風景3


懇親会は精進料理

真言宗総本山の金剛峰寺

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