トップページ » 共同専攻の概要
高度に発展を続ける現代社会においては、工学に対する新たな要求が次々と生じています。特に最近では、環境に対する要求が顕著になり、環境負荷の低減、循環型社会の形成などといった問題が日増しに強くなってきています。
そのような要求に答えるための一つの方法として、資源の採掘、製品の企画・設計、そしてリサイクルまたは廃棄にいたる全てのライフサイクルを考慮した設計または製造が特に注目されるようになってきました。
この考えに基づく工学は、一般にライフサイクルデザイン工学と呼ばれ、今後さらに発展するものと思われます。この分野の教育研究を行うためには、電気・情報・機械といった工学系の知識ばかりでなく、資源系の知識や経営工学系の知識も重要となります。
秋田大学大学院理工学研究科は、種々の理工学分野において環境に配慮したモノづくり対する教育研究が行われており、経営システム工学専攻を有する秋田県立大学大学院システム科学技術研究科は、経営工学の観点からのライフサイクルデザイン工学へのアプローチが可能です。このため、両大学院が共同で大学院を設置することで、ライフサイクルデザイン工学研究の中核形成が可能となり、さらに秋田大学大学院国際資源学研究科と連携し、資源、リサイクル分野で協力を得ることで、ライフサイクルデザイン工学の体系化がはじめて可能になります。
これにより、資源・環境工学から経営工学にまで及ぶ広範囲の知識を基盤として、『現在の産業社会が直面している環境問題の解決に寄与できる人材の育成』が可能になります。
本共同大学院はこのような理由から設置されるものです。
※印は平成24年4月新設