makoba.Lab@APU

動物細胞ってなに?


動物細胞といっても,いろいろな種類があります。
本研究室では,動物細胞のなかでもヒト・マウスなどの「哺乳動物細胞」を専門に研究しています。
その理由は,研究成果を「家畜の生産」や「ヒトの医学」に役立たせたいからです。
マウスなど,実験動物から得られる知識であっても家畜(ウシ・ブタ)やヒトに充分,応用することができます。なぜならば,哺乳動物の「遺伝子の構造」は非常によく似ているからです。
ただし,組み換えDNA実験をおこなう際の「実験のための道具」として大腸菌も活用しています。

哺乳動物細胞は,「真核細胞」,「脊椎動物細胞」と呼ぶこともできます。

キーワード1:真核細胞
細胞には,原核細胞と真核細胞の2つの種類があります。
前者は,大腸菌など多くの微生物の細胞が分類されるものですが,細胞内に明確な「細胞核」が観察されません。
後者は,ヒトデ・カエル・メダカからヒト・マウスに至るまでの動物体を構成する細胞で,細胞内に明確な「細胞核」が観察されます。多数の真核細胞から構成される生物を多細胞生物と呼びます。

それに対し,醸造で使われる「酵母」や,水たまりなどに生息する「ゾウリムシ」は微生物ですが,1個の真核細胞から成り立つ単細胞生物です。

キーワード2:脊椎動物
動物には,大きく分けて脊椎動物と無脊椎動物の2つの種類があります。
前者は,カエル・ヒト・マウスなどのように脊椎(背骨)をもつ動物であり,後者はヒトデ・ウニなどのように脊椎をもたない動物です。

キーワード3:哺乳類
脊椎動物は更に分類され,ヒト・マウスなどの哺乳類と,哺乳類以外の魚類・両生類・爬虫類・鳥類に分けられます。

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