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2.小学校~高校理科・生物学分野で使用される雑草の用いられ方と雑草の種類
表 小学校の理科・生物学分野で使用される雑草の用いられ方と種類 | ||||||||
校種 | 科目 | 学年 | 単元名 | 生物の構造と機能 | 生命の連続性 | 生物と環境の関わり | 用いられ方 | 雑草の種類(記載のあった教科書の数) |
小学校 | 生活 | 1年 2年 |
季節の変化と生活 | ○ | ○ | ○ | 観察 (写真・絵を記載) |
タンポポ(4),エノコログサ(3),オオイヌノフグリ(3),オオバコ(3),オナモミ(3),カラスノエンドウ(3),シロツメクサ(3),スギナ(3),ススキ(3),ナズナ(3),ハルジオン(3),ジュズダマ(2),センダングサ(2),ツユクサ(2),ノアザミ(2),ヒガンバナ(2),ヒメジョオン(2),ホトケノザ(2),アキノノゲシ(1),イヌムギ(1),イノコズチ(1),オオマツヨイグサ(1),カタバミ(1),カラスウリ(1),スズメノテッポウ(1),スミレ(1),セイヨウタンポポ(1),チカラシバ(1),ヌスビトハギ(1),ヒメオドリコソウ(1),ヒルガオ(1),ヘビイチゴ(1),ヤエムグラ(1),ヨウシュヤマゴボウ(1),ヨモギ(1) |
自然や物を使った遊び | ○ | ○ | ○ | 観察・あそび (写真・絵を掲載、遊び方の記載) |
オオバコ(3),シロツメクサ(3),タンポポ(3),ナズナ(3),オナモミ(2),カラスノエンドウ(2),アシ(1),イノコズチ(1),エノコログサ(1),オオイヌノフグリ(1),ギシギシ(1),クズ(1),ジュズダマ(1),ススキ(1),スズメノテッポウ(1),センダングサ(1),ツユクサ(1),ヌスビトハギ(1),ヒメジョオン(1),ホトケノザ(1),ヤエムグラ(1),ヨウシュヤマゴボウ(1) | |||
理科 | 3年 | 身の回りの生物と環境との関わり | ○ | ○ | ○ | 観察 (写真・絵を記載) |
オオイヌノフグリ(4),カラスノエンドウ(4),ナズナ(4),ホトケノザ(4),カタバミ(3),タンポポ(3),ハコベ(3),ハルジオン(3),ヒメオドリコソウ(3),キュウリグサ(2),シロツメクサ(2),エノコログサ(1),オオバコ(1),ジシバリ(1),スイバ(1),スミレ(1),セイヨウタンポポ(1),ナガミヒナゲシ(1),ノゲシ(1),ハハコグサ(1),ヒメジョオン(1) | |
植物の成長と体のつくり | ○ | ○ | ○ | - | - | |||
4年 | 植物の成長と季節 | ○ | ○ | - | - | |||
5年 | 種子の中の養分 | ○ | - | - | ||||
発芽の条件 | ○ | - | - | |||||
成長の条件 | ○ | 日光と肥料を用いた実験 (インゲンマメの代替として記載) |
ウキクサ(1) | |||||
植物の受粉、結実 | ○ | - | - | |||||
6年 | でんぷんのでき方 | ○ | - | - | ||||
水の通り道 | ○ | 葉の表面(気孔)の観察 (ホウセンカの代替として記載) |
ツユクサ(1) | |||||
生物と水、空気との関わり | ○ | 植物の呼吸の実験 (「水草も呼吸をする」例として記載) |
オオカナダモ(1) | |||||
食べ物による生物の関係 | ○ | 魚の食べ物(水槽や池の水)の観察 (写真の記載) |
アオミドロ(4) | |||||
人と環境 | ○ | - | - |
<小学校の理科・生物学分野で使用される雑草の用いられ方と雑草の種類 >
・「生活」(1年・2年)の単元「季節の変化と生活」、「自然や物を使った遊び」、「理科」(3年)の単元「身の回りの生物と環境との関わり」で、
多くの種類の雑草が、観察やあそびの対象として、写真や絵で掲載されている。
・小学校「理科」(5年)(6年)の単元で、いくつかの種類の雑草が、観察や実験の材料として用いられている 。
表 中学校の理科・生物学分野で使用される雑草の用いられ方と種類 | ||||||||
校種 | 科目 | 学年 | 単元名 | 生物の構造と機能 | 生命の連続性 | 生物と環境の関わり | 用いられ方 | 雑草の種類(記載のあった教科書の数) |
中学校 | 理科 | 1年 | 生物の観察 | ○ | ○ | ○ | 観察 (写真・絵を記載) |
オオイヌノフグリ(4),オオバコ(4),カタバミ(4),シロツメクサ(4),スズメノカタビラ(3),ナズナ(3),ハコベ(3),カラスノエンドウ(3),スギナ(3),スズメノテッポウ(2),ゼニゴケ(2),セイヨウタンポポ(2),カンサイタンポポ(2),カントウタンポポ(1),ハハコグサ(1),ハルジオン(1),ヒメオドリコソウ(1),ワラビ(1),オニタビラコ(1),オランダミミナグサ(1),キュウリグサ(1),コオニタビラコ(1),セリ(1),ゼンマイ(1),タンポポ(1),ツユクサ(1),ドクダミ(1),ニワゼキショウ(1),ノゲシ(1),ヒメジョオン(1),ホトケノザ(1),ヨモギ(1) |
生物の特徴と分類の仕方 | ○ | ○ | ○ | - | - | |||
植物の体の共通点と相違点 | ○ | 植物の分類 (体のつくりの観察、例として根、茎、葉、花弁などの写真を記載) |
ゼニゴケ(4),スギナ(2),タンポポ(2),ツユクサ(2),ゼンマイ(1) | |||||
2年 | 生物と細胞 | ○ | 細胞の観察 (植物の細胞と動物の細胞の観察・比較) |
オオカナダモ(4) | ||||
葉・茎・根のつくりと働き | ○ | 各器官の観察 (葉緑体、葉脈、維管束、気孔、根の観察) 光合成の対照実験 (光の有無、二酸化炭素の有無) |
オオカナダモ(4),ツユクサ(4),タンポポ(4),ススキ(1),スズメノカタビラ(1),ヒメジョオン(1) | |||||
3年 | 細胞分裂と生物の成長 | ○ | - | |||||
生物の殖え方 | ○ | - | - | |||||
遺伝の規則性と遺伝子 | ○ | - | - | |||||
生物の種類の多様性と進化 | ○ | - | - | |||||
自然界のつり合い | ○ | - | - | |||||
自然環境の調査と環境保全 | ○ | - | - | |||||
地域の自然災害 | ○ | - | - | |||||
自然環境の保全と科学技術の利用 | ○ | - | - |
<中学校の理科・生物学分野で使用される雑草の用いられ方と雑草の種類>
・単元「生物の観察」(1年)において、多くの種類の雑草が、観察の対象として、写真や絵として掲載されている。
・単元「植物の体の共通点と相違点」、「生物と細胞」、「葉・茎・根のつくりと働き」において、1~6種類の雑草が、観察の材料(個体、器官、細胞)として用いられている。
表 高校の理科・生物学分野で使用される雑草の用いられ方と種類 | ||||||||
校種 | 科目 | 学年 | 単元名 | 生物の構造と機能 | 生命の連続性 | 生物と環境の関わり | 用いられ方 | 雑草の種類(記載のあった教科書の数) |
高校 | 生物基礎 | 生物の共通性と多様性 | ○ | 細胞の観察 (原核細胞と真核細胞の観察) |
オオカナダモ(2) | |||
細胞とエネルギー | ○ | 細胞の観察 (光合成によって生成される物質の観察) |
オオカナダモ(1) | |||||
遺伝情報とDNA | ○ | - | - | |||||
遺伝情報の分配 | ○ | - | - | |||||
遺伝情報とタンパク質の合成 | ○ | - | - | |||||
植生と遷移 | ○ | - | - | |||||
気候とバイオーム | ○ | - | - | |||||
生態系と物質循環 | ○ | - | - | |||||
生態系のバランスと保全 | ○ | - | - | |||||
生物 | 生体物質と細胞 | ○ | 細胞の観察(原形質流動) (葉緑体の流動の様子の観察) |
オオカナダモ(2),クロモ(1),シャジクモ(1) | ||||
生命現象とタンパク質 | ○ | 細胞の観察(原形質流動) (葉緑体の流動の様子の観察) |
オオカナダモ(2) | |||||
呼吸 | ○ | - | - | |||||
光合成 | ○ | クロマトグラフィー(光合成色素) (光合成色素を分離し、種類を推定) |
シロツメクサ(2) | |||||
窒素同化 | ○ | 根粒菌の観察 (根粒と根粒菌の観察) |
カラスノエンドウ(2),シロツメクサ(2) | |||||
遺伝情報とその発現 | ○ | - | - | |||||
遺伝子の発現調節 | ○ | - | - | |||||
バイオテクノロジー | ○ | - | - | |||||
減数分裂と受精 | ○ | - | - | |||||
遺伝子と染色体 | ○ | - | - | |||||
配偶子形成と受精、胚発生 | ○ | 被子植物の胚の観察(植物の発生) (胚や種子の形成過程を観察(ナズナは1本の花茎で種子の形成過程が観察できる)) |
ナズナ(2) | |||||
植物の器官の分化 | ○ | - | - | |||||
植物の環境応答 | ○ | - | - | |||||
個体群 | ○ | 個体群の観察 (個体群の成長(葉状体の数)の観察) 種間の相互作用の観察 (アブラムシの生息する植物例として記載) |
アオウキクサ(1),ウキクサ(3),カラスノエンドウ(1),セイタカアワダチソウ(1) | |||||
生物群集 | ○ | - | - | |||||
生態系の物質生産 | ○ | - | - | |||||
生態系と生物多様性 | ○ | 外来生物の調査 (特定外来生物の例として記載) |
ナガエツルゲイトウ(1),ミズヒマワリ(1) | |||||
生命の起源と生物の変遷 | ○ | - | - | |||||
進化の仕組み | ○ | - | - | |||||
生物の系統 | ○ | 維管束の観察 (コケ植物、シダ植物、種子植物の形態を比較) |
カラスノエンドウ(1) |
<高校の理科・生物学分野で使用される雑草の用いられ方と雑草の種類>
・「基礎生物」の単元「生物の共通性と多様性」、「細胞とエネルギー」において、 1種類の雑草(オオカナダモ)が、観察の材料として、用いられている。
・「生物」の単元「生体物質と細胞」など計8つの単元において、1~4種類の雑草が、観察や実験の材料として、用いられている。