研究内容

本研究室では、放電やプラズマなど「高エネルギー密度状態」にある物質の特性を有効活用する新技術の研究開発を行っております。

アークプラズマを新たな加熱源として利用する研究

アークプラズマを外部磁場で変形・回転させて有効利用する研究
 
プラズマ(緑色に発光している部分)を電磁力で利用しやすい形状にして、便利な高温熱源にしようと研究しています。 磁場を印加することによって回転するプラズマ(左)と、それを利用して加熱した2000℃超の水蒸気がジェットとなって吹き出している様子(右)。

放電現象の一形態であるアークを真空中で発生させ、材料表面処理に応用する研究

真空中のアーク陰極点を利用する金属表面のクリーニングや改質 
放電の様子


クリーニング前


クリーニング後
 

アーク陰極点
(白く輝いている複数の点)
平板表面や金属パイプの内側など、アーク陰極点はどこにでも入り込んで、酸化膜層(黒い部分)を短時間で取り除きます。 

高周波電力で発生するプラズマを利用し、材料表面に多機能なコーティングを施す研究

高周波酸素プラズマを利用するコーティング技術

白色に光っている酸素のプラズマ

酸素プラズマを利用したマグネシウム合金上へのアルミニウム酸化膜の形成例

大気圧低温プラズマの特性、応用に関する研究

大気圧低温プラズマの新しい応用分野の探索
 
現在はkHz帯の高周波電力によるヘリウム(He)プラズマの特性を調査中