研究テーマ
バイオエタノール製造技術向上-粉砕機の挙動評価-
 バイオエタノール製造における前処理工程には、これまでに様々な技術提案がなされています。その中でも当研究室で開発した粉砕機を用いた機械的前処理技術は、他の前処理技術に比べてコストおよび消費エネルギーの面において優れていることを確認しています。現在、実験的および解析的アプローチを用いて、粉砕機のさらなる省エネルギー化を目指しています。右図は粉砕機の挙動解析を行っている際の画像です。
木質系バイオマスにおける高濃度糖化発酵技術の検討
 木質系バイオマスのバイオエタノール製造において、糖化発酵プロセスは最も重要なプロセスのひとつです。本テーマでは酵素糖化反応およびエタノール発酵効率を向上させるための新規技術を検討しています。特に酵素糖化工程では、バイオマスの微粉末を高濃度で処理する場合に着目して研究を進めています。また、エタノール発酵に関しては発酵を阻害する物質の探索とその対応について着目しています。右図は酵素糖化実験に用いる装置です。
糖化残渣からのリグニン抽出とその応用
  バイオエタノール製造では副産物である糖化残渣が排出されます。糖化残渣にはリグニンと呼ばれる多数の官能基が結合したベンゼン環の集合体が含まれています。この特徴を活かすことが出来れば、リグニンは化学品の原料となることが期待されます。本研究では、糖化残渣からリグニンを効率的に抽出する方法と抽出したリグニンを用いた高分子材料の作製に取り組んでいます。右図は糖化残渣から抽出した酢酸リグニンの様子です。
CATIA教育プログラムの構築
 近年、自動車産業をはじめとした製造業では3DCADであるCATIAが普及しつつあります。CATIAはハイエンドCADと呼ばれ、機能も多様化している非常に協力な設計ツールです。本テーマは、CATIAを効率よく学べるための教育プログラムの開発に取り組んでいます。右図はCATIAで自動車のコンロッドをモデリングした際の画像です。

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