授業の概要・計画
構 造解析学&構造解析学演習 (開講期間:第4セメスター)

1.     静定 構造物と不静定構造物

静定構造と不静定構造の違いと不静定構造の解法の基本的な考え方について説明する:つりあ い条件、適合条件、弾性条件。

2.     エネ ルギーの原理と仮想仕事の原理

エネルギーと仮想仕事の変形計算理論について説明する:外力の仕事とひずみエネルギー、エ ネルギー保存の法則、マクスウェル−ベッテイの定理、カスチリアーノの定理、仮想仕事の原理による変形計算、トラスの変形、静定ラーメンの変形。

3.     応力 法による不静定骨組の解法

応力法の代表的なものとして、仮想仕事の原理による解法について説明する:変形の連続条件 式、不静定トラスの解法、不静定ラーメンの解法。

4.     たわ み角法

変形法の代表的なものとして、たわみ角法について説明する:たわみ角法の原理、材端モーメ ント、たわみ角および節点角、部材角、ラーメン部材の変形と応力、たわみ角法の基本式、節点方程式、層方程式、節点移動のないラーメン、節点移動のある ラーメン。

5.     固定 モーメント法

計算を反復的に行うことにより応力を求める固定モーメント法について説明する:固定モーメ ント法の原理、分割率、分割モーメント、伝達モーメント、計算方法、有効剛比、節点移動のないラーメンの計算、節点が移動するラーメン。

6.     構造 動力学の基本

   1自由度系の線形応答について 説明する:構造物のモデル化、非減衰自由振動、円振動数、周期、   振動数、減衰自由振動、粘性減衰、臨界減衰、対数減衰率、調和外力に対する応答。

・テキスト・参考書等
テキスト:林 貞夫 「SI対応:建築構造力学」 共立出版株式会社
参考書:和泉正哲 「建築構造力学2」 培風館
      四俵生俊 「よくわかる構造力学ノート」 技報堂
     Y. C. ファン (大橋他訳) 「連続体の力学」 培風館