Hajime Muraguchi
銀色夏生著「君のそばで会おう」(角川文庫、カバー表紙裏)より
私が、生きていく上で注意していることがもしあるとすれば、それは好きなものを好きでいることができるように生きているということです。
いつでもその時、好きと思うものに対して何の障害もなく好きでいられるように、自分の気持ちを邪魔するかもしれないものを、無限の未来を縛るおそれがあるものを、心や環境の中に存在させないようにしています。
残酷なことかもしれませんが、好きなものを好きでいるために、私にとって世界は一瞬一瞬が0から始まります。