アカフジツボのセメント腺は100ミクロンほどあるので、実体顕微鏡の下で解剖によってとりだすことができます。
そっれはキプリス幼生の構造のおかげです。幼生の構造を大別すると、2枚の甲皮と甲皮内側に裏打ちされた形で広がる細胞集団、および内部の器官群に分けられます。さらに、内部の器官群は、前部から中央部に広がる付着器官-脳-セメント腺複合体と、後部を占める胸肢複合体に分けることができます。
セメント腺を単離するプロセスは、セメント腺がセメント管でのみ繋がれ、筋肉にがんじがらめに固定されていない構造であることを利用しています。