二項分布とは、採択する/しない というような2値の独立試行を繰り返したときに、
採択された件数が従う分布のことである。
あるいは、赤い玉と白い玉がある割合で混ざっている袋のなかから決まった数をとりだすとき、
赤い玉がいくつ入っているか、の分布でもある。
たとえば「有意に振れた」と判断される遺伝子について考えるとき、
動きやすい遺伝子もそうでないものも、おそらく同じくらいの確率で選別され得るものと考えられる。
袋のなかにはひとつの遺伝子の名前を書いた札がたくさん入っている。
それぞれの札にはいろんなアノテーションが書かれている。
この袋からいくつかの遺伝子の札が選ばれたとする。
札のアノテーションのなかから、ひとつのキーワードに注目する。
そのキーワードが含まれている札の枚数は、二項分布にしたがう。