トランスクリプトの測定は「抽出したRNA」を資料にします。
必然的に、データは相対値になります。
相対値どうしをそのまま比較することはできないので、標準化が必要になります。
その測定が、絶対量を測るものなら、標準化に悩む必要はありません。
ある物体を秤にのせて質量を測るとき、
実際には物体の重量がキログラム原器の何倍あるのかを測定しています。
人々がそのキログラム原器の質量を共有することで、
測定値には一般性が保証されます。
測定が相対値を生み出すものだったら、
その測定値はそのままでは別の測定値と比較できません。
なんらかの考えに基づいて、比較できるようにしてやる必要があります。
このプロセスのことをデータの標準化normalizationと呼びます。
トランスクリプトームの測定にはいくつかの手段がありますが、
マイクロアレイと
それ以外のもの に分けて説明しましょう。
マイクロアレイは網羅的なので、ある方法が使えます。
網羅的でないと、その方法は使えず、実は標準化が困難です。
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