どんな標準化の方法も、ひとつの原理に基づいている。
測定したデータのなかで、
ある定義できる性質(=基準)に着目し、
その性質を、ある一定の方法で、測定間で同一にする
という原理だ。
その着目した性質は、本当にいつも測定間で共通なのか?
その一定の方法は、測定で生じるばらつきを補正するために良い方法か?
上記ふたつの妥当性を、なんらかの方法で検証できるか?
妥当性が検証できるとき、
---その結果が妥当なら、その方法は妥当である。
---その結果が妥当でないなら、別の方法を試みるべきである。
妥当性が検証できないなら、そして、
それが原理的に検証不可能なことに起因するのなら、
その方法は科学的分野の分析に用いるべきではない。
データを(たとえそれと意識していなくても)改竄する行為につながるからだ。
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