秋田県立大学通信 No.4 〜 本荘キャンパスnow 〜
広報ゆりほんじょう(平成17年9月1日発行) より

研究紹介(4)

経営システム工学科 経営管理学講座 三品勉教授


  工学系の学部にあって、おそらく一番人間臭さをその教育研究対象にしているのが経営管理学講座です。一人一人の力は小さくても、人は集団になると、良くも悪くも複雑でしかも大きな力を発揮します。集団内部で新しいエネルギーが発生するからです。一般に、人間は組織を中心にして行動するので、社会全体は複雑の極みといえます。
 私たちはこのエネルギーを良い方向に向ける方法を考えており、これをマネジメント研究といいます。良い方向とは、会社の安定であり、また快適な社会の確立などです。
 マネジメント研究の中でも、科学的な方法を取ることがこのゼミの第一の特徴です。科学的な方法とは、モデルを使って複雑なものを単純化し、最終的により良い意思決定をすることを意味します。
 第二の特徴は、企業や団体で実際に起きている問題を取り扱います。例えば昨年秋、写真の四年生全員が今話題の「市町村合併」問題に取り組みました。現二年生の協力を得ながら、途中約一週間はほぼ徹夜に近い仕事を続けました。解析にコンピュータや経営科学の手法を総動員させ、その成果は、新聞やテレビニュースを通じて多くの人達の注目を集めました。二カ月間の時間との戦いでしたが、ゼミ員一同仕事に大きな自信と誇りを持ちました。


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▲経営管理学講座の三品教授と4 年生の皆さん
 
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