秋田県立大学だより No.21 〜 ようこそ本荘キャンパスへ 〜
本荘市市政だより(平成16年2月20日発行)より

研究紹介(12)

経営システム工学科 社会経済学講座 松山敬左教授


  県立大学システム科学技術学部は、工学系の学部ですからここに経営系の学科があるのは、不思議に思う人がいると思います。しかし、私たちは経済・経営の諸問題を、工学的な見地から、工学的な手法を用いて解くというのを主要な研究テーマとしています。この意味で、講座の研究は、広い意味で工学の範囲に入ると考えています。
 講座の構成員を紹介します。まず私、松山敬左です。専門は、数理経済学、計量経済学、経営科学などです。データを用いて経済や経営の問題を分析することを得意としています。助教授の孫寧は、数理経済学や計量経済学を専門としています。いわゆる現代数学を駆使して、経済システムの数学的な構造の分析をすることを主要な研究テーマとする有能な研究者です。助手の石橋貴純は、教育工学を研究してきました。教育工学は計算機を利用して教育を行うシステムをいかに作るかということを研究するものです。
 経済や経営は数値では表せないものが多いのですが、その状況を数値で測ることができるものがあります。私たちの研究は、数値で表されるデータを用いて、どのくらいのことがいえるかを考えることにあります。数値を扱うために、私たちの研究では、計算機が必須の道具になります。
 もともと計算機は、経済や経営の問題を扱うために考え出されたものではありません。しかし計算機が出現すると、これまでその解法が単に理論上の問題であったものが、実際的に解ける問題となり、それが経済・経営の問題に適用されることになりました。
 私たちの講座では、スタッフばかりではなく、学生もデータ解析を行っています。そのため計算機をつかって、複雑な数式で表されるような計算を毎日行っています。




 
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