秋田県立大学だより 〜 ようこそ本荘キャンパスへ 〜
本荘市市政だよりNo.28 (平成16年9月20日発行) より

研究紹介(15)

建築環境システム学科 建築計画学講座 安原盛彦教授


 建築計画学講座では建築論、空間論、建物の設計・デザイン(CADキャドを含む)、建築計画研究、空間史研究、まちづくりなどに取り組んでいます。非常に広い範囲が含まれます。理工学系ばかりでなく文科系の視野も必要とされます。例えば「家づくり」は建築物という物だけをつくるのが目的ではなく、そこに住む人の職業、年齢、家族、趣味、好み、記憶、環境、夢などありとあらゆることに関わってきます。しかもそれはある一定の場所の上に建てられます。その上、一旦出来てしまうとその場所に長い時間、何代にも渡って使われてゆきます。歴史、文学、絵画、音楽、科学、技術などさまざまな分野と関わってゆく必要があります。
 最近の学生の研究に「マンガのコマのつながりにおける奥行きについての研究?大友克洋『AKIRA』についてー」がありました。昨年度の卒業設計では由利高原鉄道各駅、本荘第一病院跡地、石脇通、秋田市産業会館跡地など地元をテーマとしているものが殆どでした。学生自身がやりたい研究、設計・デザインをし、それを将来の各人の仕事とつなげてゆければと願っています。


写真
羽後本荘駅(長尾大輔さんの平成15年度卒業設計作品「由利高原鉄道美術館化計画」より)



 
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