秋田県立大学だより 〜 ようこそ本荘キャンパスへ 〜
本荘市市政だよりNo.32 (平成17年1月20日発行) より

研究紹介(19)

建築環境システム学科 建築構造学講座 小林淳教授


構造学というと固いイメージがあり敬遠されそうですが、実は私たちの生活に身近な存在です。 講座の役割は、安全な建築物を実現するためにはどうすればよいかを考えることであり、 卒業生の多くは講座で学んだことを実現させるために、いろいろな建築物を造る分野で活躍しています。

去年は自然災害が多発しましたが、日本では、地震や台風に強い建築物を造ることが安全の第一条件です。 難しい専門書は苦手という学生も含め、大学院の博士課程2人、 修士課程3人と学部4年生7人が協力しながら、 国内最高水準の実験装置を用いて、構造物がどのように壊れるのかを調べ、 安全な建築物の設計・施工法を学んでいます。

住宅や学校の耐震性の調査などの実践的な活動を行い、 「実社会で役に立つ構造学」を目指しているのも本講座の特徴です。 変わり種として、積雪量に関する自主研究を実施しており、 住宅周囲の雪寄せ作業を軽減するための工夫を試みているところです。

学内における研究・教育活動以外にも、自治体が実施している学校施設の耐震化支援、 県内の業界団体が推進している建築物の品質向上のための活動支援など、 地域の社会基盤整備にも積極的に参画しています。

 
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