秋田きのこの会
 
 

「秋田きのこの会」設立について                

【設立の趣旨】
 本県は、白神山をはじめ森吉山や鳥海山など多くの山々に囲まれ、県土の約7割が森林におおわれています。さらに、湖や川も多く、海にも面しており、多様な自然環境に恵まれていることから、種類・量ともに「野生きのこの宝庫」といえます。“きのこ”への関心は、全国的にも高まっているところですが、秋になると、県内各地において“きのこ狩り”で賑わう様子がテレビなどで報じられます。その一方で、毎年のように「きのこ中毒」のニュースも報じられ、きのこの食・毒の判別については、迷信を元にした憶測が一部まかり通っているのが現状です。また最近では、秋田や山形などを中心に原因不明の急性脳症が報告され、安全な食用きのことして親しまれてきたスギヒラタケとの関連性が疑われていますが、現在のところ原因は不明となっています。このほかにも、きのこを取り巻く様々な話題が新聞紙上などを賑わす中、個々のきのこ愛好者同士や研究者間での情報交換は活発に行われているかと思いますが、これまで全県的にまとまった交流の場所がありませんでした。このような現状に鑑み、きのこに興味を持つ方やきのこに関わる方々が一堂に会して情報交換を行い、きのこについて、より正確な情報発信もできるような組織の結成が必要と考えられます。そこで、この度「きのこ」を通して自然と親しみ、「きのこ」の利用、調査、研究、保護のために知識、情報、技術などの交流を図ることを目的とした「秋田きのこの会」を設立することにいたしました。

 以上の趣旨をご理解いただき、きのこに興味を持つ方々が多数入会くださいますようご案内いたします。なお、当面は堅苦しくない、情報交換会として発足し、徐々に発展を期したいと思っておりますので、気軽に参加くださいますようお願いいたします。
平成20年6月 


【設立発起人】
小林 徹、佐々木仁八郎、菅原忠幸、高橋利之助、仁部篤志、村口元、柳園江、

阿部実、菅原冬樹(以上9名、日本菌学会東北支部会員)