炭やき・松くい虫情報

No.230 / 2020.6.12

第190回(2020年第7回)の窯開け作業と第191回の前段作業は6月6日に終了しました


窯を開けてみたら1号窯の中はまだ蒸し暑くて大変そうな状態でしたが、すぐ火がつきそうというわけではなく、炭の量も十分で安心しました。 人出もかなり戻ってきたので、私は山上さんらと前回処理できなかった被害木の伐採に出かけ、広場の作業は鎌田さんらに任せました。 途中、入口付近の天井が一部崩落し、応急処理して次回は様子を見つつ火を入れることになりました。この割れ目が前回までの隙間となっていたようです。

結局、伐採木の量が多くて点火した窯に入りきりませんでしたので、もう1回、炭やきをやります。ただ広場には細い材がないので、 窯の上部には薪を並べて隙間を埋めようと思います。また、倉庫のMサイズの炭在庫が尽きましたので、出した炭はMとS優先で袋詰めしていきましょう。 次こそ今シーズン最後の炭出しですので、是非お越しを!


第191回(2020年第8回) 窯あけ作業は 6月27日(土) 午前9時30分頃から の予定です。 皆様のご協力よろしくお願いいたします。

─ マツノマダラカミキリの一生 ─

 そろそろ、マツノマダラカミキリの羽化脱出シーズンに入ります。今回、窯に入れる材をチェックしていたら、 脱皮したてでまだ動いている蛹を見つけました(→ 3週間程度で成虫に)。 このカミキリは、幼虫が松の木の枯死材(樹皮下部分)を食べて材内で越冬して蛹になりますが、甲虫には珍しく、成虫も幼虫と同じ松の木を食べます。 といっても成虫は枯死材ではなく、緑色の葉をつけている生枝をかじります。 このとき、成虫の体にくっついている病原体マツノザイセンチュウが松の木に乗り移って感染が成立します。 感染後、松の木は水の吸い上げがうまくできなくなるとしおれていき、同時に松ヤニの分泌能を失います。 松ヤニは普段、材内侵入者に対する防衛物質でもあるので、この時がマツノマダラカミキリをはじめとする樹皮下昆虫類にとってほぼ唯一の産卵チャンスです。 こうして、松脂が止まった時期と産卵期が重なった種類の虫が産卵して樹皮下を食い尽くします。 マダラカミキリの産卵期は秋田では盛夏〜秋口なので、私たちはその前後にしおれたマツ(=マダラカミキリ産卵木の可能性大)を重点的に炭にしています。(星崎和彦)
 

お問い合せ先

「炭やきで夕日の松原まもり隊」事務局(生物環境科学科 森林科学研究室)

Tel:018-872-1618(坂田)、-1608(星崎)、-1619(蒔田)/Fax:018-872-1677

e-mailは forest.akita.pu@gmail.com まで


この活動は 一般財団法人セブン-イレブン記念財団 の助成を受けています。


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