入試情報等
在学生・修了生の声
4.社会人学生として本学大学院に進学し、修了した修了生の声
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- Q1なぜ秋田県立大学大学院を選んだのですか?
- 大学で学んだ育種知識を生かし、これまで、民間種苗メーカーや秋田県農業試験場で実用的な野菜の育種に携わってきました。しかし、その間に、基礎研究分野での育種技術の進歩は目覚ましく、作目によっては新たに染色体(DNA)に関する知識や技術が必要となってきており、そのためには遺伝子研究に詳しい大学の先生方の下で指導を受けたいと感じていました。
また、秋田県の伝統野菜が育種研究対象の一つだったこともあり、地元秋田に根ざした試験研究を行っている秋田県立大学で学びたいと考えました。
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- Q2大学院の学びの中で、気づいたこと・発見したことはありますか?
- 私が学生だった30年前と比べると技術や設備、実験機器の進歩には格段の進歩がありました。大学院には最新の設備があり、そういうものを取り入れて試験研究を進めていくことが必要だと実感しました。
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- Q3大学院の魅力は?
- 研究や実験に取り組める環境が整備されているところは大きな魅力です。社会人として勤めていると、研究以外に様々な業務を同時にこなさなくてはなりませんが、大学院にいる間だけは研究に集中することができました。また実験に行き詰まったり疑問点があれば、すぐに先生方に指導を直接受けられる所も大きな魅力です。
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- Q4大学院で学んだことは、職場ではどんな形で役立っていますか?
- 育種において、これまでは表現型(見た目や味、作りやすさなど)の選抜を基本としてきましたが、大学院で学んだことで、遺伝子型に基づいた論理的な選抜を実践できるようになったことが一番の収穫だったと思います。以前は、感覚的に不可能だとあきらめていた形質について、再度DNAの分析を踏まえて取りかかっており、誰も実現できなかったような新しい品種を目指しています。
また、若い育種家はDNAの研究にかたよりがちで、熟練者は圃場での選抜を重視します。今後、大学で学び直した知識を生かし、両者の仲介者としての役割を担っていきたいと考えています。
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- Q1なぜ秋田県立大学院を選んだのですか?
- 私は、秋田県農業試験場に勤務し、‘7月にネギを収穫するための新たな栽培法’を研究していました。秋田県立大学には、農業現場に直結した研究をされている先生達がおられたことから、ご指導を受けながら研究と論文作成を進めていきたいと考えました。
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- Q2大学院の学びの中で、気づいたこと・発見したことはありますか?
- 研究計画や研究結果についての議論には、先生から多くの時間を割いていただき、有意義な時間を過ごしました。先生と議論する上で、私の説明が論理的にしっくりいかない場面も多々あり、そういう場合は決まって私の捉え方や考え方に問題点がありました。議論を進めて、自分の考え方を整理することの重要性を改めて学びました。
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- Q3大学院の魅力は?
- やはり、学識の高い先生からの指導を受け、じっくり実験と論文作成ができることだと思います。私は就職してから、20数年ぶりに大学に通わせていただきましたが、その時代に比べると、どの先生方も学生に丁寧に向き合って教育されているなと感じました。また、若い学生さんも真面目でとても優秀だと感じましたし、刺激を受けました。
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- Q4大学院で学んだことは、職場ではどんな形で役に立っていますか?
- 私が勤務している公立の研究機関でも、研究費を獲得するためには競争的資金に応募する必要があります。競争的資金に採択されるためには、先ずは研究者自身の信用が重要です。博士号の取得の有無も、その信用の評価の一つになるのだと思います。そういう意味からも、博士号を取得できたことは、職場においての信用度の向上につながっているのではないかと思います。
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- Q1なぜ秋田県立大学大学院を選んだのですか?
- 醸造の仕事でアドバイスをいただき、共同研究もさせていただいていた先生から勧めがあったことがきっかけで、設置3年目の大学院にトライしました。
それまでは酒米の開発や酒蔵の技術指導を行ってきました。しかし、開発した酒米「秋田酒こまち」の特長を活かして普及を進めるためには、裏付けのある酒造理論と技術指導が必要と感じていたところだったので、とても良いタイミングでした。
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- Q2大学院の学びの中で、気づいたこと・発見したことはありますか?
- 社会人コースで週に2~3回、研究室に通っていました。講座の先生や若い学生と意見交換する機会に恵まれたことは、貴重な経験でした。46歳で早くも頭が硬くなってきた私にとって研究に関するディスカッションは刺激的であり、とてもリフレッシュできる時間でした。
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- Q3大学院の魅力は?
- 研究室には酒米のタンパク質が麹や清酒発酵、清酒の味に与える影響など、酒米に関する優れた研究成果がありました。全国的な視野で現場の酒造に精通され、秋田県の酒米開発にも携わられた担当教授から直接、指導を受けられたことは大きな財産と思っています。
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- Q4大学院で学んだことは、職場ではどんな形で役立っていますか?
- 在学期間中の研究成果から、酒米「秋田酒こまち」の特性が明らかになったことで、普及が加速し、現在は秋田の酒造業界の主力酒米品種となっています。
秋田県立大学の先生との情報交換など産学官の研究体制が組みやすい環境になりました。今後も大学院で培った知識の蓄積と研究成果を活かして、秋田県立大学との協力関係を保ちながら秋田の酒造業界への貢献、そして日本文化としての日本酒の振興に努めたいと思っています。