保護者の皆様へ(3月10日)

 秋田県立大学学長の小林淳一でございます。このたびは、お子様のご卒業・ご修了、誠におめでとうございます。

 昨年末から新型コロナウィルスの第三波が発生し、1月7日には二回目の緊急事態宣言が、感染者の多い地域で発令されました。前にもお話しさせていただきましたが、感染防止と経済対策はいわばブレーキとアクセルに相当し、それをどうコントロールするか、日本だけではなく世界中で大問題となっています。緊急事態宣言はコロナ感染者を押さえるという観点からブレーキに相当し、法律に基づき様々な自粛、規制が行われました。その結果、感染者数は減少し一定の成果が見られるようになりました。しかし、首都圏では最近下げ止まりの様子となり、まだ安心できる状態ではありません。コロナを収束に向かわせるためには、ここでもう一段感染者を減らす努力が必要とのことです。そのためには、今までの感染防止対策だけでは限界が見えてきていると言われています。ワクチン接種と並行し、どのような具体的な感染防止対策が講じられるか、注目しているところです。

 さて、この様な状況の中で、卒業式・修了式をどう行うべきか、大学として考えてきました。学部4年生、大学院博士前期課程2年生、博士後期課程3年生にとっては、最も大きなイベントであり、新しいステージに上がるためのけじめでもあります。昨年は、新型コロナがどんなものかもわからず、また政府の方針もあって、卒業式・修了式を中止しました。しかし、今年は一年間の経験を基に、感染防止の方法もだいぶ分かってきましたので、結論として実施することとしました。

 しかし、前述したように新型コロナウィルスは収束していません。従って、卒業式・修了式を行うに当たっては、感染防止を十分行う必要があります。そのため、学生同士の密を避けるため式典はキャンパスごととし、関係者は極力絞っての開催とさせていただきます。ご来賓は、本学後援会長様のみでございます。従いまして、保護者の皆様にもご参加を見送らせていただくことといたしました。例年ですと、式典に参加し、直に学生たちの卒業式・修了式の様子をご覧いただきその場で祝福するところですが、それが叶わず、大変申し訳ございません。なにとぞ感染防止のための対応に、ご理解いただきますようお願い申し上げます。
 
 なお、私からの卒業生・修了生に向けての告辞は、式典が終了後本学ホームページに掲載しますので、そちらをご覧いただければ幸いに存じます。卒業生・修了生の皆さんは、これから新しい環境の中で期待と不安の入り交じった生活をスタートさせます。皆様とご一緒にエールを送りたいと思います。また卒業・修了後も母校として、必要に応じ可能な限り支援・応援していきます。

令和3年3月10日
秋田県立大学 学長 小林 淳一