【学長メッセージ】学生のみなさんへ

 学長の小林です。

 日本では、新型コロナウィルス感染症患者数がピークを越え減少傾向に向かっていることから、緊急事態宣言が5月14日付で秋田県を含めた39県で解除され、5月25日には残りの都道府県も解除されました。しかし、世界的に見れば、感染拡大が続いており、まだまだ予断を許さない状態ですし、日本においても感染の第2波、第3波が必ず来ると言われています。このような状況の中で、私達はどうのようにコロナウィルス感染と向き合い、生活すべきか一人一人真剣に考えなければなりません。

 日本政府からのレポートによると、緊急事態宣言が解除された後は、一定の移行期間を設け、外出の自粛や施設の使用制限の要請等を緩和しながら、段階的に社会経済の活動レベルを引き上げていき、そして、再度、感染の拡大が認められた場合には、的確な経済・雇用対策を講じつつ、速やかに強い感染拡大防止対策等を講ずるとしています。そのため、引き続き、「三つの密」の回避や「人と人との距離の確保」「マスクの着用」「手洗いなどの手指衛生」をはじめとした基本的な感染対策の継続など、感染拡大を予防する「新しい生活様式」を社会経済全体に定着させていくことが必要であると強調しています。学生の皆さんには、まずこのような「新しい生活様式」を自分の日々の行動の中で実践してほしいと思います。

 さて、このような状況の中で本学としては、感染状況に応じ皆さんへの教育方法を変えています。本学の教育関係に関する行動様式は、本学独自の運営基準「新型コロナウィルス感染拡大防止のための運営基準」を設け、感染状況から行動基準レベルを決定し、そこに国の法律に基づく方針と秋田県独自の方針を取り入れ、様々な活動の制限を詳細に定めています。授業がスタートした時点では、全国に緊急事態宣言が発令されており、皆さんの大学への登校を制限し、すべての授業を遠隔授業としました。しかし、上述したように緊急事態宣言が解除されたことにより、行動基準レベルを1段下げ、行動制限を緩和しました。具体的には、講義形式の授業は遠隔方式を続けますが、実験・実習・演習・実技科目については、元来学内設備の使用や野外実習を含んだ構成になっていますので、そのうち必要最小限のものについて、6 月から授業形態を整えながら対面方式(登校)を取り入れていくことにしました。ただし、実施にあたっては、感染防止対策を充分行うことにしています。皆さんにとっては、実際の機器に触れ、それらを使って演習、実習を行うことは、講義だけでは学ぶことが出来ない経験、感覚をつかむことができ、将来必要とされる能力が養成されます。各講義内容、スケジュールを充分チェックし、正しく履修できるように準備してください。

 コロナ感染はまだ終息したわけではありません。本学としては、秋田県の方針を踏まえ、県をまたぐ移動については、6月1日から6月18日までの間においては、①北海道、埼玉県、千葉県、東京都及び神奈川県への移動は、真にやむを得ない場合を除き、避けること、②これらの都道県に滞在等をする場合は、事前に、担当教員(指導教員、学年担当教員等)にその旨を報告すること、③帰県後は特に感染拡大の予防に留意し、2週間程度は健康観察を行うこと、としています。6月19日以降についても、県外への移動の際には感染の拡大防止に努め、慎重に行動することを求めています。

 このような状況の中で皆さんは、ただ身を縮めるだけではなく、理系の学生として新たな発想で、コロナを乗り越えるための機器、情報システムに関するアイデアや社会の仕組みのあり方を積極的に創造し、提案してほしいと思います。今年度の後半あたりで学生自主研究を実施してはどうかと考えていますので、事前の準備にもなります。大変過ごしにくい状況ですが、感染防止を図りながら、若者らしく困難な状況をチャンスと捉え、前を向いて大学生活を送ってほしいと願っています。
令和2年6月1日
秋田県立大学 学長 小林 淳一