線形代数学
(第1セメスター開講)
目 標
行列やベクトル,写像と線形性の概念は,今日,数学のあらゆる分野で重要な役割を果たしており,数学に基づく諸科学においても欠くことのできない概念となっている.線形代数学では,これらの基礎的な概念や基本的な演算能力を習得し,専門科目に応用できることを目標とする.
概 要
前半では,行列と行列式に関連する演算と連立1次方程式の解法について学習する.また,後半では,ベクトル,線形空間と内積の概念を基に線形性の概念について学習する.
授業計画
第1章 行列と行列式
§1 行列
§2 連立1次方程式
+行基本変形,行列の階数,逆行列
§3 行列式
+逆行列,クラメールの公式
第2章 線形空間
§1 空間ベクトル
+内積
§2 線形空間
+線形独立と線形従属,部分空間,基底と次元,線形写像
§3 内積空間
+正規直交基底,固有値と固有ベクトル,行列の対角化,2次曲線の標準化
成績評価
授業への出席状況,授業中に実施する演習,定期試験の点数を基に成績を評価する
教科書
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石村園子『やさしく学べる 線形代数』共立出版(定価2000円+税)
参考書
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寺田文行・木村宣昭『演習と応用 線形代数』サイエンス社(定価1700円+税)
留意事項
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上記教科書を基に講義を進めるので,受講者は各自教科書を購入し持参すること
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授業内容の理解を深めるため,参考書を用いて各自演習をしておくこと
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数学は基礎の積み重ねであり,不明な点は早めに質問をするなどして解決しておくこと
2005.7.20更新