秋田県立大学だより No.10 〜 ようこそ本荘キャンパスへ 〜
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研究紹介(4)
経営システム工学科 製品技術管理学講座 菊地英治助教授
本学科には、通常の経営学や経営工学系の講座のほかに、人間工学や環境・材料科学系の講座もあるのが特徴です。工学と経営学とを統合することにより持続可能なシステム造りのできる人材育成を目指した教育と研究を行っています。
今回は学科の活動の一つとして、環境・材料関係の教官が主体となっている「再生・修復技術研究懇談会」についてご紹介します。
この研究懇談会には県内の四つの企業が加わっており、県内の「静脈産業」の発展を目指して、廃棄物処理や環境修復について、意見交換や調査などを行っています。
皆さんも激しい運動をした後、筋肉痛に悩むことがあるでしょう。これは運動によって発生した老廃物が筋肉の中に溜まってしまうことが原因です。人間の身体の場合はそれらの老廃物は静脈を通って肝臓や腎臓に送られて処理された後に排出されます。
社会も同じで、各種廃棄物の回収や処理がうまく行かないと廃棄物で環境が破壊されてしまいます。そのため、各種廃棄物の回収・処理を行う産業は、「静脈産業」と呼ばれます。
最近は本荘由利テクノネットワークの環境・リサイクル研究会と共同で意見交換や調査を行ったり、講演会に参加して勉強したりして活動しています。
写真

▲HY-Tec Netと共同の講演会風景
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