秋田県立大学だより No.7 〜 ようこそ本荘キャンパスへ 〜
本荘市市政だより(平成14年11月20日発行)より

研究紹介(1)

機械知能システム学科 熱工学講座 武田紘一教授


   熱工学講座では熱の伝わり方を制御する研究と新しい熱源装置を開発し産業プロセスに応用する研究に取り組んでいます。地域産業の発展に寄与することを使命の一つとして県立大学が創設されていますので、当講座でも地域産業との連携を常に視野に入れながら研究を行ってきました。
 しかしながら、創設からしばらくは地域との接点をうまくみつけることができず、プラズマを利用した石炭燃焼新技術の開発などに関し県外の企業との産学連携を行う状況が続きました。
 昨年、本荘由利産学共同研究センターが中心となり産官学の共同研究組織を作り(本荘市の企業小林工業と三栄機械および秋田県立大学熱工学講座が参加)、新しい放電加工技術の確立をテーマとして国の技術開発支援事業に応募したところ、幸い採択されて国より3千355万円の支援を受けて地域産業連携研究をスタートさせることができました。
 放電加工は金型等の微細加工に欠くことのできない技術ですが、新技術は従来法では難しい、細くて深い穴の加工を、放電々極の構成を工夫することにより可能にすることを狙っています。地域企業に蓄積されている技術の深さに感銘を受けながら産官学一緒になって、研究に取り組んでいるところです。


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▲プラズマを利用した石炭燃焼新技術開発に関する実験
(日鉄技術情報センター、石川島播磨重工業、ロシアITAM研究所と秋田県立大学との国際共同研究で1.1億円の国の支援を受け実行されました。)
 
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