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Civilian Session | 市民セッション | ||||||||||||||||||||||||||||
November 10,9:45-16:05 |
11月2日(土) |
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Discussion with Pupiles and Townpeople 10:00-12:00 Lecture Room(D204):Graduate School Building in Honjo Campus |
市民ディスカッション 10:00-12:00 講義室(D204):本荘キャンパス大学院棟 |
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Cair:Prof. Nobuo Takeuchi Akita Prefectural University |
座長:秋田県立大学 教授 竹内 伸直 |
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討論テーマ:経済・資源・環境のトリレンマ |
概要 |
現在、化石燃料の消費による地球温暖化が話題となっています。 また最近では、原油価格の高い状態が続いており、 ガソリン価格や灯油価格が値上りしています。 これらの問題の中に、経済、エネルギー資源および 地球環境の関係を垣間見ることができます。 「経済の発展」、「資源・エネルギーの確保」、 「環境の保全」のトレードオフの関係をトリレンマと呼んでいます。 21世紀にはこのトリレンマを克服し解決することが不可欠です。 そのためには、 物事を感情で判断するのではなく、 正しい知識に基づいて広い視野に立ち多面的に物事を捉えるシステム思考が 重要となります。 本市民ディスカッションは、 専門家の講演や討論とは別に、 小中高生および市民の皆様の目から トリレンマを考える機会を作り、 エネルギー、 省エネ、 環境問題などで日頃から持っている疑問に対する 質疑応答を通じて、 システム思考を体験してもらう事を目的としています。 |
トレードオフ:一方を立てると他方が立たないこと。 | トリレンマ問題について |
経済発展と資源・エネルギー、そして環境 の相反する面を持つ3つの問題に同時に直面しなければならない というのがトリレンマと言われるものです。 例えば経済発展について考えてみましょう。 人類の大きなリスクの一つに貧困があります。 発展途上国と先進国の平均寿命を比べてみて下さい。 平均寿命の違いは、 貧困と強い関連があると考えられます。 省資源や環境保全にのも目を向け過ぎ、 経済発展を犠牲にしたらどうなるでしょうか。 発展途上国の貧困は減りません。 それどころか、 技術は環境保全や省エネにも大いに貢献していますが、 そういう技術の開発にも支障が出る恐れがあります。 また、 過去の歴史は、 経済的にゆとりができると環境保全にも お金をかけるようになることを示しています。 経済発展を過度に犠牲にすると、 その結果、環境保全も省エネも進まないという状況が発生する恐れも 考えられます。 また、 話題のCO2排出削減については、 日本排出量が90年に比べて増加していることを 考慮すると、 京都議定書で定められた90年比6%の削減を達成するためには、 現在の排出量の13%程度の削減を達成しなければなりません。 風力発電や太陽光発電などの 自然エネルギーのみで、 何処まで削減出来るでしょうか。 具体的な計算をしてみませんか。 自然エネルギー利用には、 どのような問題点を考慮しなければならないのでしょうか。 残念ながら、 現在のところ、 トリレンマを解決する妙案が見付かっているとはいえません。 でも、 解決方法を一緒に模索してみませんか。 |
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