経営システム工学科
11月7日(日)、特別実験棟2階
【21世紀を担う人材に養成される能力】
「人間・社会・環境との調和を図る」ことを目標とし、実行する力が大事です。そのためには、先ず「問題の本質を様々な観点から見極める」ことが前提です。そして、必要なことをするために「組織をつくり、運営する」力を養わなくてはなりません。そうしたことのステップとして、今年は「見る」「測る」「分析する」「比べる」ということを具体的に示してみました。
見てみよう サーモグラフィーの実演
接触することなく、人体(人体以外も)の温度分布が測定できるというサーモグラフィーの特性を用いて、参加者が各自の運動または(激辛の)食事の前後における2次元体温分布を観察することができる。
測ってみよう 身近な水の性質
身の回りにある水の測定、実演を行います。水素イオン濃度(pH)、遊離塩素濃度、硝酸性窒素濃度、全有機炭素濃度など、比較的簡単に測れる指標を使って、水の違いを実感して戴きます。水の特徴のほか、環境中の何が危険なのか、などの話にも触れて、「システム思考」で解説します。
分析しよう プラズマ元素分析(ICP発光分光分析装置)
ICPとは、「誘導結合型プラズマ」の略です。この装置は高温を発生できる誘導結合型プラズマの中に試料を送り込み、試料中の元素が高温で熱せられて発する光を分光し、波長から元素の種類を、強度から元素の量を測定する装置です。恒星からの光を天体望遠鏡に付けた分光器で分光して星を形成している物質の組成を調べるのと同じ原理です。恒星の高温の替わりにこの装置ではプラズマで作った高温を使っているのです。
比較しよう 意志決定法(経営システム工学科学生による自主研究から)
3つ以上の図形の大きさを正確に比較することは難しい。一つひとつを比べて全体の比率を探ってみよう。OR(経営科学)の手法の一つである「AHP」を応用した方法を使って、その有効性を調べます。
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