研究について

移動型センサネットワークにおけるアクセス制御法

大規模災害において、小型の自走式ロボットやドローン等を利用して
災害現場の現状確認や要救助者の捜索を行うことが考えられている。
また、救助隊員にカメラや心拍計などの様々なセンサを搭載し、
それらの情報を一括管理することで、隊員の安全性の向上や
最適な人員配置を行うことができると考えられる。

図1:災害現場におけるセンサネットワーク


そこで、ロボットやセンサに無線通信機能を持たせ、
アドホックネットワークを構成することで、
インフラを設置しなくてもネットワークを構築することができる。
しかしながら、多数のノードが存在し、その各々が移動していることから
各ノードの相対位置や距離が刻々と変化しているネットワークになる。
また、人命に関わる情報や定常的に送信されている情報など、
送信される情報の重要度が異なる特徴がある。
よって、パケットの重要度に応じて優先度を調節できるアクセス制御法が
必要になのではないかと考え、研究に取り組んでいる。

車車間アドホックネットワーク

最近、自動運転システムについて多くの自動車会社等で検討され、
様々なシステムが世に出ている。
これから自動運転社会が到来することが予想できる。
自動運転社会が到来すると、道路情報や走行中の各車両のデータを
収集することで、走行予定経路の混雑状況を把握したり、
その情報をもとに信号機の点灯間隔を変更することで、
道路交通の最適化を行うことができる。
このとき、各車両から幹線ネットワークへ接続する基地局までの
最適な経路を構築する必要がある。
車両は高速に移動しているので、車両の移動予定経路情報を用いることで
最適な経路を構築できるのではないかと考え、研究に取り組んでいる。

どんなことが実現できるのか


図2:災害時における適用例